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ネギま!変わりゆく刹那のよこちち
ネギま!12巻収録分トーナメントまとめ〜増え続けるカップリング!〜

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このサイトでは各キャラの名前がこれでもかというほど出てきますw
キャラの名前や設定が思い出せないときは、ここここでの確認が便利です。

ご意見、ご感想等ありましたら、t3303 at yahoo. co. jp まで!


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Sep.21 ネギま! 変わりゆく刹那のよこちち
 

*** 注意! 以下には本誌連載分のネタバレがあります ***

企画,原案,文:Taichro/いずみの
 


マガジン本誌ではここ3話にわたって、刹那vsエヴァンジェリン戦が繰り広げられており、バトルと並行してテーマやら何やら語られていたのですが、ネットでは


テーマそっちのけで刹那の横乳で話題が持ちきりでした。


関連画像 :  よ こ ち ち ♪Heaven Stairsより)


(横乳。108話) ※関係ないですが:(こっちは下乳。95話)


物議を醸していたのは、刹那は元々貧乳キャラだったハズなのに、いつの間にこんな乳が? という問題でしょう。

こと乳の大きさの話だけあって、貧乳属性の人にとっては死活問題かもしれません

まして作者の赤松先生は、前作『ラブひな』において、初登場時(中学一年)にバスト68cmだった貧乳ヒロインを、7年後の作品終了時(大学二年)において82cmまで豊胸させるという暴挙をおこなった男。

ネギま!世界においても、貧乳キャラが貧乳のままでいられる保証はどこにも無いと言えますw 

それにしても「いつの間に?」という疑問はぬぐい捨てられない気もしますね。


そこで、おもだった仮説をまとめてみると、おおむね以下のような説が挙げられるようでした。


・ 仮説A:幻想空間なので本人の願望込みのサイズになった。

・ 仮説B:成長期である。大きくなっていてもおかしくはない。

・ 仮説C:思春期の少女達の身体には、色々と不思議な現象がおこるのですPS2版の身体データが作中の描写と矛盾していると指摘された時の作者コメント。 )


、、、ああ、仮説Cが結論っぽい。。。 これ以上はヤボな粗探しなのかもしれません。
 

いや、しかし、綿密な描写がウリであるネギま!のことです、仮説Bの可能性も残されていないとは言い切れません

これは調べる価値アリでしょう!(ぇ

というわけでネギま!の物語が始まって4ヶ月、刹那のアレは果たして大きくなったのか、じっくりと見ていきましょう!w


(1巻3話)
  まずは作品内時間における2003年2月、記念すべき刹那の初ヌードシーンがこれです。

って、なぜか胸の谷間が作られちゃっているので、いきなり「刹那=貧乳」という前提自体が覆されそうに。

でもまぁ、なぜかエヴァまで胸の谷間を作ってたりするので、これは両手でムリヤリよせて作った谷間なんだと解釈してスルーしましょう。

しょっぱなから参考にならないカットでしたが、くじけず次に行きましょう。

  
 

(4巻29話)
 
約二ヶ月後、2003年4月22日の入浴シーン。

言わずもがな、伝説の○握りの回ですw

刹那はこの一握りで、人気をも掴み取ったわけですが(ぇ


自分もそうですが、読者がイメージする刹那のボディスタイルは、ほぼこの時点のもので固定されているのではないでしょうか?

この頃は頭身も低く、かなり幼児体型に描かれてますねw
 


(4巻30話)
  
 (4巻31話)

同じく、2003年4月22日。真っ平らではないけど大きくもない、という程度。

ちなみに4巻裏表紙のカバー下に書かれていた作者コメントによると、、

(胸ぺったんこ)

刹那は作者公認の貧乳キャラだったことがここで明らかに!w 

 

 (5巻43話)

 (6巻44話)

続いてその二日後、2003年4月24日

サラシの上からこの大きさだったり、左下のカットがそこそこ大きそうだったり、そろそろ不思議な現象が起こりはじめてきたのでしょうかw


(7巻61話)
 半月後、2003年5月10日のスク水姿。

 大きくなってる、、、、のか?w


そして時は流れ……。

  (100話)

現時点である、約ひと月半後の2003年6月21日です。(細かいことを言えば、エヴァの別荘とカシオペアの効果で+二日半くらいの時間が加算できます。)

うぉぅ! 前より大きく描かれるようになってるw 木乃香との愛のなせる業か(ぇ

 (108話)

そして同日、問題の幻想空間。無かったはずのラインが出現した瞬間です。

やはり不思議な現象がおこっているのか、いないのか。判断はみなさんの心の中に一任する方向で。。。


と、一通り見てきた上で今回の結論ですが、


それにしてもネギま!は裸の多い漫画ですね。
(※読み返す度に実感。)


 

ちなみに現在、刹那vsエヴァ戦のテーマの方の特集の準備もしています。

こちらは週末くらいにUPになるんで、更新をお待ち下さい!

 

このページの目次
 

 

Sep.27 ネギま!12巻分のトーナメントまとめ〜増え続けるカップリング!〜
 

*** 注意! 以下には本誌連載分のネタバレがあります ***

企画,原案,文:いずみの/ 赤松健論

 

明日はマガジンの発売日なのに、先週分の更新、108,109話のまとめです。

さて、単行本12巻収録分となる100〜109話を概観してみれば、
 

・ 刹那vs明日菜戦
・ エヴァvs山下戦
・ クウネルvs小太郎戦
・ ネギvs高音戦
・ 刹那vsエヴァ戦


と、主人公であるネギの戦いは一戦あるくらいでした。

ネギvsタカミチ戦を中心に描かれていた11巻に比べると、主人公の影は割と薄いといいますか、12巻はバトル路線とはいえ「クラスメイト編」に近いエピソードで占められていたと言ってもいいでしょう。

少しだけネギのことを意識した、ヒロイン達の姿が中心に描かれていたわけですね。ネギには言えないナイショ話が多かったのも特徴でしょうか。

特に、始まりの刹那vs明日菜戦と、終わりの刹那vsエヴァ戦ではこの三人の関係性がグッと深められていて、ネギま!の大きな特性である「イベントが進むごとにクラス内の人間関係が変化していく」という部分を見る楽しさがあります。

それこそが、以前の特集記事でも強調していた「単なるジャンプ的なトーナメントの定番とは異なる」、ネギま!ならでは……というより、マガジンでトーナメント戦をやることならではの要素だと言えます。

今回は、バトル的な要素にも注目しつつ、その変化が見える部分を探ってみることにしましょう。


*幻想空間の破り方と、エヴァの真意

*刹那の実力と烏族の力

*「苦労人には優しい」明日菜と、エヴァの重い過去

*深まる人間相関図


お題は以上の4本立てです。



幻想空間の破り方と、エヴァの真意

エヴァが作り出した幻想空間での戦いですが、ページ数も少なく、結果メインに描かれているせいもあって「よくわからんが刹那が勝った」程度に納得している人が多いんじゃないでしょうか?(笑)

刹那自身の言葉(一気呵成の説明台詞!)によれば、


刹那「先程の選択‥ 力であなたに勝つことではなく」

刹那「自らの意志の力を示して 幻術自体を 打ち破ることが 答えだったのですね」

(109話8ページ)

と言っており、これが108話の「幻術‥‥?」「‥‥‥ そうか」と気付く場面に対応した発言だと考えられます。

(108話14ページ)


( 説明が無いので実際のところは良く分からないのですが)どうやらネギま!世界の幻術は「強い意志の力」があれば打ち破れる類のもののようです。

神鳴流剣士である刹那がそういった発想をしていることからして、西洋魔術/東洋呪術のどちらにも通じる「幻術破り」の戦略法なのかもしれません。

(109話4,5ページ)

すると、刹那が自分の意志決定(「剣も幸せも」)を済ませた後の極大雷鳴剣真・雷光剣も、単に幻術を破る気合いを入れるためのもので、特にエヴァのエグゼキューショナーソードに打ち勝つ威力が必要だったわけではなさそうですね。

この必殺技の大激突も、その本質は意志力のぶつけ合いだったのでしょう(もし幻術を破れなかったら、もちろん刹那はダメージを食らってた?)。

(ちなみにエグゼキューショナーソードというのは「Executioner Sword:死刑執行人の剣」=断首刑用の剣、という意味で、その文字通りの武器がヨーロッパに実在しています。いわゆる「バスタードソード」を変化させて16世紀頃に作られたとされる、「斬る」ためだけの剣です。→Google イメージ検索

最強状態のエヴァに対して「理不尽な話だ」とこぼし、勝ち目をほとんど諦めていた刹那は、全力の必殺技を普通に撃ち合うだけでは敵わない、と実感させられていたハズです。(最後まで大技を出し惜しみしていたのも、気の無駄遣いだと考えていたから?)


(109話6ページ)
エヴァもその圧倒的な実力差を踏まえた上で、この「理不尽な勝負」を仕掛けていたのだと思います。 刹那が幻術を破ろうとしなかった場合は、そのまま実力で負かすつもりだったことが他の発言からも窺えます。


  エヴァ「剣か‥‥ 人並みの幸せか」「己が力を以て 選ぶがいい」
(108話)

 エヴァ「選択についてもどちらかを捨てさせる心積もりだった 誤解するなよ」(109話)


……というのがエヴァの突きつけた勝負の条件でしたが、すると「幻術を破ったら刹那の勝ち=剣を選ばせる」、「破れなかったら 刹那の負け=剣を捨てさせる」という考えだったのでしょうか。

刹那に幻術を破られた後の表情も、トドメの一撃を自ら受け入れているように見えます。

戦いの最中に幻術の破り方に気付くような機転と、強い意志の力があるなら戦士の道へ進ませ、それが無ければ人間の道へ戻させるつもりだった、という風にも受け取れます。

割とその場の思い付きで仕掛けたっぽいエヴァの勝負でしたが、それなりの考えがあって選択肢を用意していたみたいですね。

109話の冒頭、「言霊」を込めて怒鳴った時にも、やはり意志の力を確かめているようで、確かに戦士の試験としては機転と意志力を試すのに相応しいのが「幻想空間での戦い」だったのかもしれません。

エヴァの「戦士の道」と「人並みの幸せ」は両立しないという哲学は、後で語られる彼女の経験論に基づいているようです。

我々にも分かりやすい問題に言い換えてしまえば、「受験勉強」と「オタク活動」は両立できないからどっちか選べ、と言われてるようなものですね(笑)。

ただエヴァの誤算だったのは、刹那が「両方選ぶ」ということをその意志力の拠り所にした、ということでしょうね。しかも、その選択を含めてエヴァの真意 だったんだと思い込んで感動する始末(笑)。

(108話9ページ)

エヴァ視点からすれば「何故もっと屈折せん」と言うのももっともな話で、エヴァの人生にとっては「屈折した思い=力の拠り所」だったのでしょう。

例えば不幸な生い立ちのせいで友達も作らず必死に勉強してた人が、似た生い立ちの後輩に「友達と遊びながら勉強します」と宣言されたらそりゃ嫉妬もするし説教したくなるハズですな。

逆に「屈折して無駄に強くなるくらいなら、幸せになった方がいいぞ」と、強くなった場合のリスクを諭しているようにも見えます。そういう意味では、あえて刹那を負かす意図もエヴァにはあったと思うんですが、刹那はエヴァの真意を超えた結論を出してしまったわけですね。


 刹那「自らの意志の力を示して 幻術自体を打ち破ることが 答えだったのですね」


(6巻53話)


(10巻82話)

この解釈に対して「あ いや まぁな」とエヴァも一応肯定し、その前にも「よくぞ我が幻術を打ち破ったな」と 誉めているのですが、肝腎な所で認識がスレ違っています。

刹那にとってネギは恩人らしいのですが、その師匠のエヴァも更に恩人という目で見られることに。

そういえば、刹那は割と「恩」を感じやすい性格みたいですね(←参照)。まるで犬のようだ(笑)。

ところで修学旅行編直後から、丸くなった丸くなったと言われて久しい刹那ですが、6巻あたりの頃から結構やわらかい表情を見せてるんですよね。

44話の風呂場シーンとか、明日菜と話してるだけでもかなり丸い(笑)。

思うに、意外とこれが彼女の「素」で、子供の頃からこういう性格だったんじゃないかと。

なんせ幼馴染みが天然癒しキャラの木乃香だったわけですから、その癒しパワーの影響が当時スゴイことになって、刹那の性格が出来上がったんじゃないかという説も立てられそうです。

むしろ木乃香の癒しパワーには麻薬性があって、刹那がカタイ性格になっちゃっていたのは、しばらく別れていた間に禁断症状でも起こしてたとか(笑)。

余談ですが木乃香というと、暗かった幼少明日菜を今の能天気な性格にしたのはいいんちょの力が大きかったという見方が有力ですが、それにプラスして同居人である木乃香の力も無視できなさそうですね。最近影の薄い木乃香ですが、何げに他のキャラへの影響力が強い?


刹那の実力と烏族の力

次に簡単な考察を。幻想空間の中で、最強状態(呪文詠唱抜き)のエヴァとジリ貧ながらもなんとか渡り合っていた刹那ですが、 その様子を見てみると、まさに化け物じみた強さと呼んでも良さそうです。

公式のQ&Aでも、刹那は「武道四天王最強」という回答が出ているのですが、「刹那が翼を生やしたら強さも変化するんですか?」という質問もあって、それに対して「強くなります。妖怪化する感じです。」という作者コメントがあったりもします。

これらのことから、エヴァと渡り合えるほどの強さ、というのは、烏族ハーフである彼女が烏族の力を解放して妖怪化したことによる部分が大きそうです。

でもふと思うんですが、

(6巻49話)

本物の烏族って、4人がかりで龍宮に勝てないんですよね(笑)。

このカラス人間と刹那が半分同族だというのはにわかに信じがたいですが、確かに同じ「烏族」と呼ばれています(ちなみにQ&Aによると刹那は胎生だそうで)。

ひょっとしたら、この時に呪術で召還されただけだった烏族は、実力を全て発揮できなかっただけなのかもしれません。実体だったらもっと強かった?

もしくは、烏族と人間をかけあわせたハーフは、特別にバカ強くなる要素でもあるのかもしれません(サイヤ人と地球人のハーフみたいだな)。


(6巻48話)
しかしちょっと気になるのは、烏族の人がこういう発言(←参照)をしている点ですね。

「気」やら、という、他人事のような話し方をしている所からすると、烏族達妖怪は、「気」の扱い方を良く知らないか、割と無頓着に「気」を使っているのではないでしょうか。

そも、「魔を討つために組織された」と称される京都神鳴流は、生身の人間を「気」の力で妖怪の天敵にまでしてしまう流派です。

「気」の扱い方に関しては、妖怪よりも人間の方が一日の長があるのかもしれません(逆だったら勝ち目が無いですよね)。人間の肉体の方が「気」の潜在能力が高い可能性もあります。

半分人間である刹那は神鳴流を学ぶことによって妖怪に匹敵する戦闘力を手に入れ、しかも妖怪化することによって通常の剣士や妖怪をも上回るパワー(エヴァ並の戦闘力)を手に入れているのではないでしょうか。

なんかゲームシステムの穴を突いた、割と反則臭いキャラメイクのような気もしますが(笑)。下手すると刹那は上司の詠春よりも強いんじゃないか?

だとすると、ほとんど我流で「気」の修業をしていた小太郎狗族と人間のハーフですから、本格的に楓の忍術を学べばかなり強くなれる可能性が残されているのかもしれませんね。


「苦労人には優しい」明日菜と、エヴァの重い過去


(109話16ページ)
今回あたりから「能天気でおおらかな明るい娘」という方向でキャラの幅が広がってきた明日菜というヒロインですが(笑)、初期から通して見てみると「キャラが育ったなー」という感じですね。

最初は結構、「怒りっぽい乱暴者」というイメージのキャラで、しかも天涯孤独新聞配達のバイトをしている苦学生──という割とシビアな設定の基で動いていたのです、実は。

かなり短気な性格でしたし、リアリスト寄りな発言も多かったと思います。まぁ、他のクラスメイトが明日菜を上回って能天気でバカすぎただけですが。まぁ明日菜もバカなんですが、あのクラスのバカは一人一人違う種類のバカなので一括して語れません

 (1巻4話)

しかし新聞配達のあたりから既に、シビアな設定とセットになった明るさが描かれてもいました。そこから更に、2巻の図書館島編やいいんちょ回を経て、今の明日菜の、思いやりのある性格が大体固まったと言えるでしょう。

4巻では刹那に対して、今のエヴァにしているのと似たような対応(能天気でテキトーな許容)で打ち解けようとしています。

(4巻30話)

まぁ、これで刹那は陥落できたけど、エヴァは落ちなかったという(笑)。

明日菜と言えば「子供嫌い」ですが、ご存知の通りネギに対しては例外で、キーワードだと思えるのは「苦労人には優しい」だったりします。

(5巻39話)

基本的にはいつもツンツンしてる明日菜ですが、彼女はネギに限らず、「苦労してる人」には思いやりを見せるような気がします。

本人のシビアな環境のせいもあるでしょうし、封印された過去の記憶の影響もあるのかもしれません。明るい性格とは言っても、単に無邪気な天然ではないんですよね。

いいんちょやネギに対しては照れ隠しが多い反面、刹那や今のエヴァ(※過去話を聞かされる前は別)に対しては全然テレが無かったりするのも奥が深いツンデレぶりでございます

(109話15ページ)

一方、今回ちらっと明らかにされたエヴァの過去話ですが、赤松作品って、意外と「サラっと流されるけど、マジメに想像すると辛い設定の過去」を背負ったキャラクターが出てくる傾向があるんですよね。エヴァもその内の一人ですし、明日菜やネギの過去だってそうでしょう。

前作『ラブひな』でも、(ストーリーのメインにはならなくても、設定の上では)家庭環境が複雑でトラウマになってたりするヒロインが複数いたものです。

魔女狩りでいっぺん焼かれちゃったというキツイ経験を「(笑)‥」で流したりするのも、想像できない読者は真剣に考えなくていいし、共感できる人は想像すればいい、という配慮に思えます。

(3巻22話)

んでエヴァの場合、ネギが『変だな‥‥』と感じていた通り、「自らを吸血鬼と化した」のではなく「人の手で吸血鬼にさせられた」らしいことが語られています。

ここらへんの設定をちゃんと読み込んでる人は少なさそうなので捕捉しておくと、「親吸血鬼」に噛まれて(親よりも一段階弱い)吸血鬼になるのが普通の吸血鬼で、人間がどうにかして「親を持たない初代の吸血鬼」を作り出すのが真祖、ということですね。

(ちなみに「真祖」という用語は漫画『BASTARD!!』に登場する吸血鬼ダイ・アモンが「直接の」元ネタで、設定も似たようなものです。『BASTARD!!』は赤松先生もファンだったらしい。)

そういうエヴァは、生きるために人殺しまで手にかけてきた自分を悪人と断じた上で悪い魔法使いとして振る舞い、人並みの幸福を得られないものと諦観しますが、それを明日菜は「今からだって全然遅くないよ」と否定します。

殺人者の幸福を肯定する少年漫画のヒロイン!

まぁ珍しいわけはないんですが、字面だけ拾うとなかなかインパクトのある表現。

そういえばあまり意識されてないと思うんですが、ネギま!は意外と「負の感情や負の行動から得た結果を否定せず、むしろ肯定する」という、やはり字面だけ拾うとダーティな世界観が見受けられることにはお気付きでしょうか。

四葉五月の、ネギに対するこの台詞ですね。



(9巻74話)

パッと見は感動的なシーンに思えるけど、この人は結構スゴイことを断言してる気が!(笑)

五月はエヴァも認めている人物だそうですが、実はこういう清濁併せ呑むような性格も含めて評価していそうな気もします。

しかし明日菜がエヴァに言おうとしたことは、本質的に五月がネギに言ったことと同じなんじゃないでしょうか。


深まる人間相関図

……のような感じで、今まで「敬意を払っていた」程度だった刹那→エヴァの関係「恩人」にレベルアップして一方的に慕うようになったり、逆にエヴァ→刹那の関係も嫉妬やほっとけない感の入り交じった感情が表面化してきたのが、今回のバトルでした。

エヴァと明日菜の関係も「天敵」関係だったり、ネギの保護者と師匠という立場でいがみあう程度の関係だったのが、明日菜にとってのエヴァは「エヴァちゃん苦労したんだねーー」という、完全に「かわいそうな子」扱いに(笑)。

逆にエヴァはなんとか気を許すまいとディフェンスに入っているツンデレ状態ですね。

そういえばこの記事を書く前にユウマさんとチャットしてて、こんな寝言をほざいたりしていました。この読みが当たったら熱い(笑)。

いずみの: あっ良く考えたら二人とも姫なのか>アスエヴァ

ユウマ: ああーww

いずみの: 明日菜は(ナギがそう呼んでるだけで)未定だけど

いずみの実は明日菜の方が血筋良さそう(笑)

ユウマ: あるあるwwww

いずみの: そう考えると発言に重みが出るなあ(笑)>今回の明日菜


例によって図にまとめてみるとこんな感じですか。


エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

  ↑ │     ↑   │
 恩人/お節介 子供扱い/ツンデレ
  │ ↓    
│   ↓   
桜咲刹那─神楽坂明日菜
          (ツンデレトライアングルが爆誕)

(刹那と明日菜の関係については、過去ログの〜刹那と明日菜の軌跡〜神鳴流「浮雲・旋一閃」大解析を参考に。)


……また二つのカップリングがネギま!世界に加わった!!

 

このページの目次
 

 

お知らせ(文:Taichiro

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