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ネギま!単行本派に向ける11巻のススメ
エヴァはどうしてコケるのか?(笑) ネギま!世界の合気と八極

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このサイトでは各キャラの名前がこれでもかというほど出てきますw
キャラの名前や設定が思い出せないときは、ここここでの確認が便利です。

ご意見、ご感想等ありましたら、t3303 at yahoo. co. jp まで!


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Aug.18 ネギま!単行本派に向ける11巻のススメ

 

文:いずみの
 

連載ネタバレ無しの単行本派向け特集です

4063635651

『魔法先生ネギま!』11巻が発売されました。11巻には90〜99話が収録されています。萌え、バトル、萌え、バトル、萌え、バトル、という、ここ最近のネギま!の傾向が一目でよくわかるという巻になっております。

その内93〜99話の間は当サイトで各話特集を行っていたのですが、単行本派の人はネタバレ回避していたと思われますので、改めてチェックできるよう、各記事を目次にしてまとめてみました。

試合内容 話数とタイトル 備考
小太郎
vs
愛衣
93時間目
 小太郎、出陣!
 いざ、開幕の武道会!!
ここで初めて「成瀬川メイ(似のキャラ)=佐倉愛衣」であることが確定。愛衣が『ラブひな』とどうクロスオーバーしているかについてははてなキーワードにまとめてあります。
クウネル
vs
ポチ
 
vs
中村
 
龍宮
vs
古菲

高音

vs
田中
94時間目
 激戦! 龍宮VS古菲
※93話の記事と連続しています。
フード男の名前予想をハデに外してるのがご愛敬ですね(笑)。

連載時は「入り」と「抜き」だったのが、単行本では「入り」と「技を」という
ゲーメスト級の誤植に……。

武道会編に入ると、11巻の表紙にもなっている千雨がどんどんプッシュされていってます。
95時間目
 闘魂伝承と新型兵器


 
高音お姉様のヌードは当時祭り状態でした。それはもう。
ネギ
vs
 タカミチ
96時間目
 勇気が勝機!
※95話の記事と連続しています。
ここまでのストーリーが「わずかな勇気」というキーワードに集約されていく、11巻で最も重要な回。
マガジンの読者アンケートでも第1話以来の好成績を達成しています。現在も引き続き絶好調らしい。

ちなみに誤植が多い回でもありました。
97時間目
 タカミチのホントの本気
ネギvsタカミチ戦あたりから、ネット感想でもネギま!に対する再評価の動きが始まっていたような気がします。
(そのせいで逆に、単行本派はネタバレ回避に苦しんでたかも。)

当時タカミチの技の元ネタ絡みで紛糾していたので、そこらへんの様子を茶化してますね。
98時間目
 立つんだ! ネギ!!
※97話の記事と連続しています。
99時間目
 秘策炸裂!!
ちょうどいい区切りということで、99話で各話特集はちょっとお休みしています。

オススメは96話と、98話の特集かな。

あと、連載とは直接関係ないのですが、ネギま!で読む「ネームの文法」という、漫画講座みたいな特集を休載があった週にやっていました。これも好評をいただいた記事なんで、未読の方はどうぞ。

現在、105話まで進んでいる本誌連載では順調に二回戦目まで展開し、また、トーナメント戦以外のイベントも同時にどんどん進行していっています。覆面選手のクウネル・サンダースをはじめ、様々なサブキャラクター(特に9巻のラストに登場した魔法先生&魔法生徒達)が動き出しているのも注目点です。


■ 単行本小ネタ集

(表紙) (背表紙)

表紙背表紙で千雨の表情が微妙に描き分けられているのはみなさんお気付きでしたでしょうか。

こんな特別待遇を受けているのは11巻通して千雨だけなのですが、さすがは作者のお気に入りキャラといったところか。

ちなみに背表紙が「ツンツン」で表紙が「デレデレ」を表現しているのではないかというツンデレ解釈はどうでしょう?(どうでしょうと言われても)


また、今回も単行本化に際して細かい「直し」(黒歴史化ともいう)がいくつもあり、「翻身降龍」が「翻身伏虎」になってたり、おかしかった千雨の髪型がちゃんと統一されてたりするのですが……。

(普段はリボンなんですが。93話)

メイのネクタイは直ってない件。

しかしこれはむしろこだわりの演出と見ましたね。


「学生コートに合うのはネクタイ!」
(ハリポタの制服もネクタイだし)

コート+ネクタイの可愛さを表現するためなら、服装の整合性なんてどうでもいい!!!


……という、作画スタッフの熱いコスモが伝わってくる、泣かせる演出だったと思います(妄想)。

そして恒例、巻末のやたら小難しい魔術語彙集

オカルト好きの設定オタクとしては、「魔力」というこの世界の概念が、東洋思想における「陽気陰気」にそれぞれ相当しているという考え方が刺激的でした。

あと、誰もが大ウケしたと思われるのが、縮地の説明に突如あらわれた「主にテニス等」の一文。いいのかこのネタ(笑)。

この一言によって、ネギま!の世界観が大きく広がってしまった気がします。麻帆中テニス部は強いんでしょうか……。

当時のネタバレイラスト集

最後に、単行本派はやはり当時スルーしていたと思われる、ネタバレイラストをいくつか再掲しときます。

ミズタマさんとこのネギ感想ページは特に必見。

ユウマさんの日記の、4月5月6月あたりも当然押さえで。ギャラリーではビブリオンとか、ネギ×千雨とか、千雨総受けとか(笑)。

(ちょうど今見れない状態なんで)日替わり企画のネギ×ちう絵も一緒に。これは特にダメージでかかった(笑)。

この絵で思い出しましたけど、

4063635651(リンク先に大きな画像もあり)

女装ネギは可愛いにも程がありますね。これをきっかけに間違った道へ進む中高生がきっと何百人もいますよ!

 

このページの目次
 


Sep.01 エヴァはどうしてコケるのか?(笑) ネギま!世界の合気と八極

 

*** 注意! 以下には本誌連載分のネタバレがあります ***

文:いずみの
 

今回のお題は、ネギま!に登場する格闘技、「合気柔術」と「八極拳」についての検証です。


*エヴァと合気柔術

*エヴァは合気の達人なのに、どうしてコケるのか?

*八極拳金剛八式「降龍」「伏虎」の謎


以上の三本立てでお送りいたします。

 

エヴァと合気柔術

(107話)

今回登場していただくのは、合気柔術を百年かけて完成させたという「不死の魔法使い」エヴァンジェリン師匠です。

例によって前史年表にも書き加えてあることですが、2003年の百年程前、というと1903年前後、ということになります。

ではその頃、合気柔術にどんな流派があったかというと、合気の元祖である大東流合気柔術の武田惣角が技を伝授しはじめたのが1898年からだったりしますから、当時で合気を教えていた人物といえば、大東流の惣角しかいなかったと考えていいくらいです(参考)。例えば合気道開祖である植芝盛平が合気を教えはじめたのは1922年から、つまり80年程前という計算になります(参考)。

惣角は1903年当時で46歳、身長も150cm未満だったそうですから、「チンチクリンのおっさん」と言われればそのまんまですね。(ちなみにエヴァは身長130cm。)

ところで、柔術の修業で「気」の力は身に付かないものなんでしょうか? 刹那によると、エヴァは「気」を使わずに戦っているみたいですが……。

ひょっとすると「吸血鬼は気の力を使えない」という裏設定があるのかもしれません。まぁ、「吸血鬼=死者」、「気=生命エネルギー」なんですしね。


(「一撃!! 一撃でダウン」103話)

それにしても、「魔力も気もなく」「パワーもスピードも常人のそれ」なエヴァにパンチ一撃でKOさせられた山下慶一って、一体……。投げ技やカウンター技ならまだしも!
(常人並とは言っても、修業前のネギと同じで「子供の体格で大人並みのパワー」ということだと思いますが。いや、それにしたって。なんか凄い急所を突いたとか?)

(5巻43話)(11巻90話)

あと合気といえばいいんちょですが、現代の合気柔術は分派が激しいので、特にエヴァとの関連性とかは無さそうです。普通に武術の教師を雇って教わったんじゃないでしょうか。

(「魔力があれば周囲3km三百体の人形を操れる」107話)

合気とは関係ない話もついでに。エヴァが使う「人形使いの技能」の元ネタは、『TRIGUN MAXIMUM』の「レオノフ・ザ・パペットマスター」でしょう。こっちも「広範囲の人形を数百体同時に操れる」というまんまの設定です。(ちなみにレオノフが出てくるのは2巻と3巻。)

エヴァの「人形使い(ドールマスター)」という設定から、「繰り糸」は武器として出てくるだろーなと前から予想してましたので、これは期待通りの展開でした。でもトライガンで来るとは思ってなかった(笑)。


■ エヴァは合気の達人なのに、どうしてコケるのか?

(「へぶぅ!?」107話)

ところで、百年も体術の修業を積んでいるわりには、エヴァちんはかなりのドジです。合気の達人ともなれば、普段の歩き方や身のこなし方自体が達人クラスであるべきだと思うのですが……。 ちょっと謎です。

しかしこの「びたーん」と音を立ててバンザイしながらズッコケるエヴァ、という図は一種のお約束ギャグにもなっていますので、3巻の時のズッコケを回想して見比べてみましょう。

(「へぶぅっ」23話)

こちらもなんとも見事なコケっぷりです。ちなみに話数は84話も前ですが、時系列的には二ヶ月そこらしか経っておりません。

これらのシーンで注目すべきは、すっころんだ後の台詞も一致しているという点ですね。

(107話)(23話)

  エヴァ「うぐぐぐっ これだから 人間の体はっ‥」

  エヴァ「うぐぐ 空も飛べぬとは 人間とは何て 不便なんだ」

この台詞から察するに、エヴァは15年間も人間として生活しているにもかかわらず、時々「自分は飛行能力を持っているのだ」と勘違いしてしまうことがあるようです。

いくら身のこなしが達人クラスといっても、「飛行できないのに飛べるつもりで足を踏み出したら」ズッコケるのも当たり前



(再び107話)

この時も多分、(足で階段を登らずに)舞台の上まで一気に飛行して移動する気マンマンだったんじゃないでしょうか。しかも目をつぶって。

んで「うぐぐぐっ これだから(空も飛べぬ)人間の体はっ‥」の台詞に繋がる、と……。

(再び23話)

案の定というか、23話の時も目をつぶりながら飛ぼうとしてんですよこの人

100年で合気をマスターすることはできても、15年やそこらでは吸血鬼だった頃のクセは抜けないということなんでしょうか?(そりゃあ、数百年の人生のうちの15年じゃあムリも無いかも。)

ですので、エヴァちんがコケてしまった時は、



 

 

⊂⊃                      ⊂⊃
        ⊂ \       /⊃
          \\/⌒ヽ//
   ⊂⊃  ((   \( ^ω^)    ))
            /|    ヘ       空も飛べるはず
          //( ヽノ \\
        ⊂/   ノ>ノ    \⊃
             レレ   スイスーイ   ⊂⊃
           彡
\____________________/

                 (⌒)
                   ̄
                O
               。
          /⌒ヽ
   ⊂二二二( ^ω^)二⊃
        |    /       ブーン
         ( ヽノ
         ノ>ノ
     三  レレ
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

          
            
    \
          
   /⌒ヽ 
          と⌒⌒つ;^ω^)つビターン
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


こんな気分なんだろうな
と思います。


八極拳金剛八式「降龍」「伏虎」の謎

96話でネギが使用した「八極拳 金剛八式 翻身○○」という技は、本誌連載と単行本で表記が異なっています。単行本で修正されているということは、本誌では用語のミスがあったということでしょう。

(本誌96話)

(11巻96話)

金剛八式は「金剛八勢」ともいって、八極拳の三百年近い歴史の中でも比較的最近(李書文の八極拳以降)に考案されたもののようです。

文字通り八種類の基本技の総称であり、伝えられる系統によって微妙に各技の名称が異なるのですが、技の内容は大体同じだと思われます。

少々書物やインターネットで調べてみると、以下のようなバリエーションが確認できました。

長春系 東北系(霍氏八極) 天津系(河北省国術館系)
一. 冲捶 沖錘(冲捶に同じ) 冲拳(冲捶に同じ)
二. 川掌 迎面掌(川掌に同じ) 降龍
三. 降龍 降龍 鶴歩推山(川掌に同じ)
四. 伏虎 伏虎 探馬掌
五. 劈山掌_    劈山斧(劈山掌に同じ) 劈山掌
六. 圏抱掌_ 登山探馬掌(探馬掌に同じ) 熊蹲(圏抱掌に同じ)
七. 虎抱 熊蹲圈抱(圏抱掌に同じ) 伏虎
八. 探馬掌 虎扣拿(虎抱に同じ) 虎抱

この内、長春系の金剛八式は『八極拳―中国伝統拳の精髄』という本の中で写真を見ることができます。(いずみのは、この長春系の実技を見学させてもらった経験もあります。)

そこで、結局「降龍」と「伏虎」のどちらが正しいの? という話になりますが、これは伏虎」で問題ないですね。

降龍」は拳を下から上に突き上げる技、「伏虎」は掌(というか腕全体)を上から下に叩き付ける技なので。それぞれ「空のを打ちろす」「地面にを押しせる」という意味の技名になるようです。

ネギの攻撃は一見手刀に見えなくもないですが、実際は掌打であることがわかります。また、指先を伸ばさずに軽く折り曲げていれば「探馬掌」っぽく見えたかもしれません ね。

まぁ、空中で一回転(翻身)してる時点で、正確な金剛八式でもなんでもないのですが……そこはマンガですな

ちなみに伏虎はGoogleで「金剛八式のひとつ伏虎」って検索したら写真を見ることができますよ。まぁ、バーチャでアキラを使っても見れるんですけど 。

ついでにもっと細かい話をすると、古菲がネギに教えた八極拳は、いろんな系統の技がかなりごっちゃになっています。(例えば、「活歩」と「金剛八式」は別々の系統に伝えられている技ですし、八大招式に「通天炮」を含むのも系統が別になると思います。)

これは、古菲に八極拳を教えた師匠が元々「系統がごっちゃになった八極拳の使い手」だったのか、古菲自身が複数の系統の使い手達から技を教わりまくったかのどちらかなんでしょう。

古菲は 自分の八極拳を「ミーハーでちょっとネ」とか言っているあたり、複数の使い手からかじった説の可能性が高そうですね。

 

このページの目次
 

 

お知らせ(文:Taichiro

現在、当サイトでは日記で、日替わりでネギま!のキャラ絵を載せよう!というハルモニア*ユウマさんとのコラボ企画をやっています! 

日付と出席番号を対応させ、毎日その日のキャラを上げていこうというもの。

マジ萌えですw

日替わりネギま!絵企

 


お勧めリンク

赤松健論 : 共著者である、いずみのさんによる赤松作品考察サイト。『魔法先生ネギま!』前史年表も随時更新中です。

〜図書館島の休日〜: 魔法先生ネギま!オンリー同人誌即売会の公式サイトです。開催日は2005年11月20日(日)。ネギま!で遊ぶも協賛しています。

バーチャルネット図書委員のどか15歳: ネギま!で遊ぶは「のどか15歳」さんを応援していますw

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