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ネギま!で遊ぶ

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ネギま!10巻の黄金ルートとは!?
ネギま!95話はこう萌え(燃え)ろ!! ※ネタバレ有り
ネギま!96話に収束する!! ※ネタバレ有り

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このサイトでは各キャラの名前がこれでもかというほど出てきますw
キャラの名前や設定が思い出せないときは、ここここでの確認が便利です。

ご意見、ご感想等ありましたら、t3303 at yahoo. co. jp まで!


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May.20 ネギま!10巻の黄金ルートとは!?

企画:Taichiro
原案:いずみの/Taichiro
文:Taichiro/いずみの
監修:いずみの/ 赤松健論


ちょっと私用で立てこんでいて更新遅れましたw

今回は、5月17日に発売したネギま!10巻特集をお送りします。主に単行本派の読者に向けた内容ですね。 (「95話の見所」は現在準備中なので、連載派のみなさんはもうちょっとだけお待ちください。)

というわけで、おもしろいと各所で大評判の10巻。相変わらずの情報量で、読み応えばっちりです。見所全部紹介してたらマジで薄い副読本ができますわww 

さて、9巻が「麻帆良祭準備編」なら、10巻は「麻帆良祭当日編」のスタート巻となります。赤松氏いわく、

「麻帆良祭開始→刹那→本屋→龍宮→夕映→武道会予選という黄金ルート」

だそうで。ネギま!の美味しい部分、幕の内弁当的な要素がぎっしり詰まった巻だと言えるでしょう。

超巨大学園都市「麻帆良」

まず単行本を開くと、「巨大学園による大規模な学園祭」の描写が目に飛び込んできます。

ここでは、その大きなスケール感を出そうとする演出の畳み掛けが圧巻。過去の巨大学園モノ、『蓬莱学園』なんかを知っている世代だと、なおさら感動できるところかもしれません。

(81話)

例えば学祭パレードのシーン。ハリウッド映画や劇場アニメの映像クオリティを連想させる、スケール感抜群な背景美術とモブ(群衆)シーン! いやー、これを週刊誌で読んだ時には感心したものです。

 (81話)

複葉機戦車が何の説明も無く登場するあたりも笑えます。操縦しているのはもちろん部活の学生w その他、飛行船や気球が飛んでいたり、鳥人間コンテストが行われていたり、映研が戦隊ショーを催していたり、ティラノサウルス(のロボット)が練り歩いていたり、生徒がみんな気合いの入った仮装していたり……。真面目に予算を想像すると、頭がくらくらしてきますね。

麻帆良がいかに常識はずれな学園であるかということが、(これまではっきり描かれてなかったのが)「絵だけ」で伝わってきます。魔法使いであるネギ先生が霞んで見えるほどの非日常っぷりです。

常軌を逸した巨大学園」という設定の漫画やアニメは沢山あると思いますが、こうも「巨大学園らしさ」を漫画的にちゃんと表現できてる作品って、珍しいんじゃないでしょうか?

(「3日間の延べ入場者数は約40万人」81話)

これは小ネタ。「3日間の延べ入場者数は約40万人」……コミックマーケットと同じ規模かいw

また、作者コメントによると下の画像はイメージ映像らしいのですが、ハカセが言うと本当に宇宙旅行しそうで怖いですw

(「宇宙旅行に行きたいですかぁー」「オォーッ」88話)

さてさて。麻帆良学園についてはここまでとして、次からはラブコメや萌えが中心の「クラスメイト編」、バトルやネギの成長が中心の「ネギ編」のそれぞれに注目しながら、10巻の見所を 追跡していきたいと思います。


まずはクラスメイト編

10巻では大河内アキラ桜咲刹那宮崎のどか龍宮真名綾瀬夕映らが主要なクラスメイトと言えるでしょう。

最初にクローズアップされるのは、ながらく「運動部4人組の一人」として雌伏の日々を過ごしてきた大河内アキラ。目立った出番はほとんどありませんでしたが、「寡黙だけど世話好き」「外見がラブひなの素子互換」「長身黒髪ポニテ」などの属性でじわじわとキャラを立てていたクラスメイトです。

(さりげなく世話好き。18話)

こっちはアキラ こっちが素子 (どっちがアキラでどっちが素子でしょう?w)

今回のエピソードの主役!とまではいきませんでしたが、やたらと似合う黒セーラー膝下なのが高ポイント)や「カワイイ・・」発言などの破壊力もあり、脇役から一気に印象的なクラスメイトへと躍進しました。

 (膝下黒セーラーと「カワイイ・・」 81話)

ネットでもアキラ萌え発言が相次いだことからも、その破壊力の高さがうかがい知れるでしょう。

■ その次は、本誌の人気投票で二回連続一位のトップヒロイン、桜咲刹那先生の出番です。彼女は本誌ではすっかり「解説役」「フォロー役」としての立ち位置が板についてしまった感じですが、元々はツンデレキャラだった筈。決定的に丸くなってしまったのが、実はこの巻からだったりしますw

(82話)

ネコミミをつけたり、頭の上にオコジョを乗せながら泣いて謝っている時点で、すでに充分丸くなっていると言えるのに……、

(82話)

赤松先生ファンサービスの手を止めませんでしたウサミミコスチュームヘソ出しショートパンツ)を着せられることに。しかもなんか変なハネまで!! 正直やりすぎですw

しかしそんな刹那も、元々は凛々しい表情を持った凄腕の剣士というキャラクター。小太郎からも一目を置かれています。

(「仕事モードになると顔つき変わるなー」9巻80話)

この「凛々しさ」と「丸さ」という、キャラのギャップの幅広さが刹那先生の真の魅力と言えるのですが、その凛々しい姿が再びあらわれることを期待しましょう。10巻では全編通して丸まりっぱなしですw


■ 次に来るのが本屋ちゃん(人気投票では二回連続二位)。今回の赤松先生は読者に休む暇を与えてくれません。畳み掛けるような萌え展開ですw

(83話)

10巻でののどかのポイントは「お姉さんぽさ」と「積極性」。これまでハルナや夕映などに後押しされる形でネギに迫っていたのどかですが、83話での「先生にキス‥‥して欲しいです‥‥」から単独での猛攻が始まりますw

(85話)

そしてついに、自分からのキス!!

(85話)

のどかは多くの読者にとっては妹属性なのにも関わらず、ネギ視点ではお姉さん属性という、姉&妹属性を同時に備える超強力キャラに進化しましたw これまでは「本屋に萌えたら負けかな」とさえ思っていたんですが、このアンビバレンツな感じマジたまらんですよ!w

ところで、多くののどか狂いを誕生させつつも、同時に誤解をも生んでしまったのがこの85話。

(85話)

今回のキス、画像を見れば分かるとおり、「ネギの、のどかに対するおわび」からくる「のどかがさせてもらったキス」であったと言えるでしょう。だからのどかも遠慮を感じていて、「忘れてくださーい」と繋がるわけです。

しかし、伏線(ネギの「おわびしますよ」発言)からキスまでが5ページも離れていた上、説明もさりげなかったため、一見すると「ネギへのおわび」としてのキスにも見えてしまう罠が!!

「お前のキスにはそんな値打ちがあるのかよ!w」というこの勘違いは結構各所で起こったらしく、ネギま!系ブログの大手「あやか派blog(最強)」さんでもそのような言及(+訂正)がありました。

そんなわけで某所でアンケートを取ってみたところ、のどかのキスについては

何の疑問も持たず、正しく解釈した : 8 (38%)
変だなと思い、読み返して気づいた : 2 (9%)
後から読み返したときに気づいた : 1 (4%)
指摘されて(ネット含む)気づいた : 4 (19%)
今回のアンケートで気づいた : 4 (19%)
その他 : 2 (9%)
合 計 : 21

との結果になりました。うーん、4割以上の確率で勘違いされていることになりますね。今も勘違いしたままの人が多いかもしれません。危険危険w

本屋ちゃんはそんな自意識過剰な娘じゃないんで、誤解なきよう!(私情込みw


■ 次に来るのは龍宮真名。これまで武道四天王(刹那、楓、龍宮、古菲)の中で唯一主役回がまわってこなかった彼女ですが、ここに来てアピールが入ります。格闘大会参加を意識しての配慮でしょう。

(カードには“MANA ARCANA”の名が。86話)

どこまで正しいのかわからない過去の話、謎のパクティオーカード(本契約?)、そして「大人の話」発言など多くの話題と憶測を呼びました。

(「龍宮隊長!!」86話)

またここで、龍宮をネギにとって尊敬できる存在にしているのもポイント。次の巻での真名×古菲戦でこの布石が活きてくることになります。


■ シメに「ゆえっち」こと綾瀬夕映。いやもう最高です。各所で祭状態ですねww

(87話)

今更ウチで指摘するまでもなく語り尽くされている感があるので、ここでは細かい点を少々。

86話での夕映の見所の一つに、ネギへの微妙な態度の変化というものがあります。

(1巻4話)
(87話)

一巻では勉強しろと言われて口答えしていた夕映も、今回は素直に対応。さりげない萌えポイントです。

 

■ と、簡単に紹介していきましたが、クラスメイト編見所はまた別にあります。あえて言いましょう、クラスメイト編の真の主人公カモハルナであると!

恋愛センサー」という、便利かつ怪しい能力を備えたこの二人は、ネギま!のラブコメには決して欠かせない存在です。

というのは、主人公のネギ君は若干10歳。恋愛に対する関心も低く、ヒロインをいじるキャラが別途必要になってくるというわけなのです。

そんなことからも、この二人のヒロインいじりにおける活躍ぶりには目を見張るものがあります。まさに名脇役ここにありといったところでしょう。

(82話)

最初の餌食は刹那先生。このエロオコジョが発した一言で刹那は勝手に慌てて追いつめられていきます。

(82話)
追いつめられた揚げ句が、この暴走発言。オコジョGJ

 (83話)

その次の本屋デート編ではハルナバトンタッチ。彼女のお節介によって、想像をはるかに上回るエロイ方向」へと誘導されたのは言わずもがなw(まぁ、主にエロイ目に遭ったのはのどかではなく明日菜なんですがw)

そして、カモのその個性が遺憾なく発揮されるのが、やはり夕映の回でしょう。

(87話)

夕映の反応も素晴らしいのですが、カモもいい表情しすぎw このエピソードは夕映の反応が良かったというよりも、カモの追いつめ方が秀逸すぎたと言った方がいいでしょうw それは、YU-SHOWさん@好き好き大好きっ熱い感想の中からも読み取れます。

ちなみにランキングの見えない部分の予想については、以前書いた穴埋めパズル 3−Aネギへの好意度表を参照くださいw



■ クラスメイト編については以上です。ここからは、ネギま!を少年漫画として読んだ場合の、ネギの成長活躍に注目していきましょう。

(82話)

まずは82話から。しばらく魔法拳士としての修業先生のお仕事などで張りつめっぱなしだったこともあり、着ぐるみを着たりなんかして、一気に子供に戻ってはしゃいでいます。やっぱり10歳の少年である以上、子供らしさは失ってほしくないものですね。

(10歳にお姫様だっこされる中三。83話)

そうしてリラックスした後は、のどかの前で魔法使い&先生としての男らしさを見せ、改めて惚れ直させるという場面も。

更に、世界樹の魔力に乗っ取られたネギは魔法拳士としての修業の成果を最大限に発揮! 刹那や明日菜をも手こずらせる強者に成長していることが、ここではっきりと描写されます。いや、しかしサウザンドマスターの息子だけあって、さすがに潜在能力が高いです。

(これはイメージ映像です。84話)

そしてキスターミネーターw こうなってくるともう、男らしさを超えてオトコとしての怖さまで出ているというか……。この後、10巻最強のエロシーンとも言える場面へと突入することにw(お楽しみは単行本で!)

(「あの戦闘力でこのカワイサは反則だと思います」85話)

でも、やっぱりネギは子供です。

同世代のライバル?であるコタロー君とじゃれつきつつ、更に物語の舞台は格闘大会へと進みます。ここで「父親に追いつきたい」というネギの強い想いを再確認させ、闘いの世界に引き込むことに。

(87話)

また、ネギが将来をまっすぐに目指しているからこそ周囲のヒロインはネギに惚れていくのだ、ということが夕映の口から語られることも重要です。ネギが父親のナギを目指して成長すればするほど、クラスメイト達の見る目が変わってくるというわけですね。

親子なのですから、素質的にはナギとネギは同レベルのはず(たった数ヶ月で高いレベルの格闘技を修得していることからもその素養が見て取れます)。そのネギがナギ追いつけるかどうかは、ネギ自身が諦めずに努力をするかしないか(そして、クラスメイト達に成長を支えてもらえるか)どうかの問題なのです。

しかし、恵まれた素質どう活かされるか環境次第麻帆良学園で育つネギがナギと同じように育つ可能性は低いですが、きっと我らがネギ君は諦めることなく成長し続ける姿を見せてくれることでしょう。なんだかんだ言って、クラスメイト達に支えられながら成長するネギを追っかけるということが、ネギま!を読む上でかなり楽しみな部分ではないでしょうか?

(88話)

……それにしても、ここでもカモのツッコミ夕映の返しは激しく秀逸ですwww



■ というわけで、「ネギま!10巻の見所」をお送りしました。

ちなみに、10巻のおまけページは投稿イラストコーナー仮契約カードの線画麻帆良学園の初期設定資料集3D背景解説など。特に麻帆良学園の初期設定は、学園都市じゃなくて島だったり、校舎がまるで要塞のようだったりと、今から見ると面白いですね。それこそ『蓬莱学園』そのものを連想する読者は多いと思います。

それでは、次回は95話の見所でお会いしましょう(予定

おまけ

(89話)

『ラブひな』の瀬田さん颯爽とゲスト出演。ちなみにこの人、もうすぐ結婚二年目です(2001年8月10日が結婚記念日)。

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お勧めリンク

ページの終わりまでさんのアニメStudent Princess 〜ネギ先生大好き!〜。”『アニメ シスター・プリンセス』(アニプリ)の構成と雰囲気に基づき、『魔法先生ネギま!』アニメ全26話を、独自に独善的に再構成したもの”とのこと。アツい!

e-SCAPEGOATさんのネギま!ドラフト が必見! 好きな生徒をドラフト会議風に取り合う、熱き漢のバトルゲームですw これはむっちゃ楽しそう!!……ところで最近、「シスプリサイト界隈のネギまサイト化」が激しいという噂を聞くのですが本当でしょうかw

フラン☆Skinさんの”魔法先生 ネギま!”の楽しみ方。いいこと言ってます。

ハルモニア* : トップ絵(ネギ&千雨&アスナ&このか)と絵日記(2005-05-11)の高音・D・グッドマン(半裸)。相変わらずテラ萌え!

むぎページ : 日記絵の古菲がイイ! 表情とか見入ってしまいます。

バーチャルネット図書委員のどか15歳 : ネギま!で遊ぶは「のどか15歳」さんを応援していますw

「魔法先生ネギま!」関連サイト最新情報-ネギのス : ネギま!系ニュースサイトです。ファンは必見。




May.23 ネギま!95話はこう萌え(燃え)ろ!!


*** 注意! 以下には本誌連載分のネタバレがあります ***

企画:Taichiro
原案:いずみの/Taichiro
文:Taichiro/いずみの
監修:いずみの/ 赤松健論


大変お待たせしました。今回は95話の見所特集です。 週二本上げるのはやっぱ大変w

ちなみに自分Taichiro、今アメリカに住んでいるのですが、実は今週頭から一時帰国の予定です。その準備等のおかげで最近はいずみのさんへの依存率が上がっているのですが、来週はマガジン発売と移動がちょうど被るので、もしかしたら更新できないかも。。orz

ともあれ今週は、たった18ページ(1ページあたりの平均コマ数は7.5コマ)に古菲×龍宮戦の決着超の裏取引タカミチと小太郎の接触高音・D・グッドマンの初戦突破までを一気に進行させた、まさに「省略ギリギリ」な内容でした。そんな少ないコマ数の中で、破綻させずにまとめてしまうのが赤松スタジオの職人技でしょう。

そんなわけで今週は、古菲の魅力魔法生徒高音&愛衣、そしてバトルについての小咄などをお送りしたいと思います。


古菲かわいいよ古菲

先週とセットで、今週は古菲祭でしたw これまで師匠と弟子という関係が強調されてきたクーとネギですが、恋愛に疎かった古菲もついにネギを違った目で見始めるようになりました。恋愛音痴が恋に目覚める瞬間、これは快楽ですよ!

というわけで今回はまず、古菲のこれまでを振り返り、ネギとの関係の変化の確認からスタートしていきたいと思います。彼女は出番自体は多いのに人気投票25位という不人気?ヒロインであり、萌え対象としてちゃんと見ていた読者はぶっちゃけ少なかったのではないかと思えるからですw

(37話)

まずは5巻収録のラブラブキッス大作戦より。一応照れてはいますが、明らかにネギを男扱いしてませんw

 (55話)

7巻収録、ネギの弟子入りエピソードより。ここでも古菲は(修学旅行編での活躍を直接見られなかったせいもあるのか)ネギを「賢い子供」程度の存在として扱っている様子です。どっちかというと、むしろ彼女の母性を感じさせる会話かも?

ちなみに、中国武術での師匠は「師父(師母)」と言って、弟子にとって親のような立場と権力を持つとされるのが慣例です。そう考えれば、こういう親と子のような上下関係も、古菲にとってはむしろ自然なのかもしれません。

(94話)

飛んで先週のおさらいです。ここでも基本は師弟愛を感じさせる会話。

 (94話)

しかし、ネギが(多分無意識的に)「古老師」ではなく「くーふぇさん」と名を呼ぶことで、この関係がいきなり逆転します。肌トーンで一見わかりづらいですが、顔を赤らめている古菲に注目!

この後、古菲は「弟子の前で情けない姿は見せられないアル」と言いますが、「弟子としてのネギ」ではなく「先生(男の子)としてのネギ」を感じ取っていたことは間違いないでしょう。

ネギの前では師匠ぶっている古菲ですが、中身は14歳(古菲は3月16日の遅生まれなので、中三でも14歳)の女の子。しかもバカイエローと呼ばれるバカな子ですらあります。恋愛経験の豊富さでいえば、むしろネギの方がはるかに上ですよ!w

師匠の立場としては「本気の試合」を一度あきらめてしまった古菲ですが、今度は生徒(女の子)として根性を奮い立たせ、改めて「本気の試合」に挑み、そして勝利します

 (「ん・・・」9ページ目のふたコマ)

試合後の一幕、「恋愛センサー」ことカモ先生のさりげないリアクションにも注目。まぁ、正確に言えばカモの能力は好意度全般を計るものであって、「恋愛度」を計るものではないんですが。センサーの指向性を「ラブ臭」に特化したパル先生の登場が待たれるところ!w

 (「今んとこネ」55話)

55話でのひとコマを再確認。ここでの何気ない一言が読者の気をもませます。古菲の内面はまだ描写されてませんから、この発言がどこまで「ホンキ」なのかは分からずじまい。こりゃもう、真相が分からなくてホントもやもや気になりますわw

最後に、個人的萌えショット(何

(古菲選手勝利ーーー!!)

表情が最高! 一体何を思っているのか。そしてさりげないパンチラ(ぉぃ

(ホントアルヨ?)

(そ それだけアルヨ?)

特集組んでて、自分でクーに落ちました(ぉぃ


最強(萌)魔法生徒、高音&愛衣のチラリズム

ここでは、高音と愛衣の描かれ方の違いについて熱く語ってみたいと思いますw

(93話 パンチラ防止を破られる愛衣)

赤松氏は93話において、”大人しい内気っ子で、お姉様大好き。優秀な秀才タイプなのに実戦では一発負け。しかも溺れて助けてもらう”、という凶悪な萌え描写と共に、「パンチラ防止用短パン」の下からパンツをはみパンさせるという「究極のチラリズム」までをも表現し、愛衣の人気をたった一話で不動のものにすることに成功しましたw ここまで考え抜かれたパンチラなんて見たことねえw

(麻帆中は短パン、聖ウルスラはブルマ。85話)

さて、その愛衣がスカートの下に体操着を装着していたことから、「高音お姉様の場合はスカートの下にブルマが見られるのではないか?」と、地味な期待をしていたのですが……。やってくれましたよ、氏は!

(ブルマと思いきや、ほぼ全裸)

愛衣がはみパンならば、対する高音お姉様はほぼ全裸。ここ数回のネギま!はヌードが控え目だったこともあり、そのインパクトは充分すぎるほどに抜群でしたw 少年誌でこのエロさ! ネットでも祭状態です

「最初は本人も気付かずに堂々と決めポーズ」「全方位の視界から衆人環視の的」「でも、大事なトコだけはギリギリ見えない」……と、逆ベクトルで究極のチラリズムを実現していますw いや、ブルマは確かに見れたんですよ、ブルマは! ……ブルマの原型を留めていませんでしたけど。

(……ブルマ?w)

6/1追記 : 読者の方から「高音はブルマではなくパンツをそのまま履いているのでは?」という意見をいただきました。はっ、確かに……。パンチラを防止する発想すら無いのが高音お姉様の持ち味なのでしょうかw)
 (ガードがゆるい。12ページ目)

「エッチやギャグの本質は落差である」とは良く言われることですが、この「はみパン(愛衣)←→ほぼ全裸(高音)」の間にある落差の大きさたるや、まさに、落差の極致。鬼だ! 赤松氏はチラリズムの鬼だ!

ところで、高音は影のような使い魔を従える魔法生徒です(80、84話参照)。今回はその使い魔の力を、右腕にだけコーティングさせて自分の攻撃に利用しているようですね。……このコーティング能力を使って裸を隠そうという発想は、恥ずかしすぎて考える余裕が無かったのか?w

(18ページ目)

それに、勝ち名乗りのために片腕を上げさせておいて、裸を隠せなくしている朝倉もさりげなく酷いですよw 何はともあれ、今回一番の被害者は高音お姉様です。早く愛衣に慰めてもらってください

(愛衣「油断しないでーっ」)

お姉様、油断しまくりです。

 
バトルについて少し小咄

恒例の武術関係のウンチク話ですが、今回古菲が用いた「硬気功」と「浸透勁」は、いずれも例によって実在する中国武術の奥義です。まぁどちらも大体文字通りの技でして、硬気功が「身体を鍛えてめちゃくちゃ頑丈にする気功法」であり、浸透勁が「対象の内部にダメージを浸透させる攻撃法」といったところ。

まぁネギま!はファンタジー漫画なのでw、「気=魔力と似たエネルギー」という設定があるくらいですし、硬気功は魔法使い魔力障壁に近い防御力があるのかもしれません。でも、刹那のように「気をまとって身体をコーティングする」というよりも「気で身体そのものを丈夫にする」イメージで描かれてますね。あくまで人間業の範囲内というか。

また、実在する浸透勁は暗勁と呼ばれることもあり、攻撃の出所が掴みにくかったり、相手に触れた状態から放つことができるのも特徴とされています。日本語では「勁=力」ですから、「暗い勁」はよく見えにくい力、とでも訳せるでしょうか。これは、目で分かる動作をあまりつけずに攻撃を放つことができる、という意味です。

(4ページ1コマ目)

おそらく古菲は、このコマで密着した時点で浸透勁を打っていたと思われます(効果音も「ズシン」)。ここから12コマ分のタメをかけてダメージを浸透させ、その力が龍宮の背中を破って爆発!

(↑から数えて10コマ目。ここで既に浸透勁は「入っている」はず。※「侵」の字は誤字でしょう)

古菲は、龍宮の零距離射撃を全て硬気功で耐えきり浸透勁の一撃のみ(ダメ押しをもう一撃加えている描写もありますが)でK.O.を奪ったことになります。古菲が放つ一撃の重さタフネスさを思い知らせる闘いだったと言えるでしょう。(龍宮が八百長でわざと負けたようにも見えますが、報酬を受け取っていない所をみると、龍宮に「わざと負けた」という意識は無かったのでしょう。)

まぁ、こういった予備知識が無くても絵と会話だけ読めば展開が理解できるあたり、ネギま!のバトル描写は読みやすく描かれている 方だな、と思います。

(93話)

……あ、古菲は「遠当て」が使えないっぽいのに学園最強の格闘家っていう設定はアツいですねw 

そういえば、豪徳寺薫中村達也去年の格闘大会に出ていたんでしょうか? 「遠当て」が初耳の一般生徒が多いみたいですが、去年は人目を気にして封印していたのかな? それとも「ウルティマホラ」は観客席が少なかったとか?(「バッカ 達人の間じゃなあ‥‥」って言ってる生徒は目撃経験がありそう)

なにぶん麻帆良は生徒数が膨大なので、知ってる人は知ってるけど知らない人は知らない存在が「遠当て」なのかもしれません。


おまけ

(81話) (95話)

養護の先生がちゃんと同じ人です。81話ではネギと刹那に睡眠薬入りのお茶を飲ませた張本人だったりしますから、なんとなく超一味の息がかかってそうなイメージもあります。

ちなみにしずな先生養護教諭なのは、アニメオリジナル設定なので注意w 原作のしずな先生は、ネギの指導教員である英語の先生です。


最後に

今回の古菲特集ではあんよさんの『魔法先生ネギま!』にみる成長の相互性(前編)〜ネギと生徒達の成長と問題〜を参考文献として使わせてもらいました。

少年漫画視点ではない、女の子の成長に目を向けた考察、ということで、これは今までにない視点であり、非常に興味深い文献に仕上がっています。

ぜひご一読を。

ページの終わりまで / あんよ
『魔法先生ネギま!』にみる成長の相互性(前編)〜ネギと生徒達の成長と問題〜


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お勧めリンク

はてなダイアリー - 魔法先生ネギま!とは : ネギま!関連のデータベースとしては魔法先生ネギま!研究所が有名ですが、実ははてなのキーワードもかなり充実していたりします。特にクラスメイトのキーワードは1ページにデータがまとめられていて超便利! 流し読みで設定をよく憶えていない方など、ぜひチェックしてみてください。

ハルモニア* : 絵日記(2005-05-22)の戦う千雨たん。仮契約後の妄想ですw

赤松健論 : 共著者のいずみのさんのサイトです。ネギま!で遊ぶの原典になっているようなサイトなんで、未読の方はぜひご一読を。初めての方は”『魔法先生ネギま!』の読み方”から入って、”ネギま!編”に進むのがお勧め。

バーチャルネット図書委員のどか15歳 : ネギま!で遊ぶは「のどか15歳」さんを応援していますw

「魔法先生ネギま!」関連サイト最新情報-ネギのス : ネギま!系ニュースサイトです。ファンは必見。




May.26 ネギま!96話に収束する!!


*** 注意! 以下には本誌連載分のネタバレがあります ***

企画,原案,文:いずみの/ 赤松健論

どうも、「ネギま!で遊ぶ」監修役の、いずみのです。実は今、Taichiroさんがアメリカを発って日本へ帰国している最中ですので、彼は更新作業ができない環境にあることをお伝えしなければなりません。

そこで、Taichiroさんじきじきに「96話の記事は全てお任せします、好き勝手やっちゃってください」と頼まれましたので、好き勝手書きたいと思います(笑)。ある程度はTaichiroさんの文体を真似ながらになりますが、よろしくお願いします。

さて! 早速ですが、96話を総括すると「これまでのキャラクタードラマやテーマの全てが、ネギ一点に収束した」記念的な回だった、ということが言えるでしょう。ぶっちゃけ、漫画読みとしては全96話を通して一番面白かったと言ってもいいエピソードでした。今回は、その点を重視して『魔法先生ネギま!』という作品の漫画的テーマを捉え直す試みをしてみたいと思います。

本当は「毎週濃い記事を更新するのは(書く方も、読む方も)大変だろうし、そろそろ手を抜こうかな〜」とか考えていたんですが、こんなに重要にエピソードだと本気で書かざるをえません。どうぞ、気合いを入れてお付き合いください(笑)。

ストッパーをかけてくれる人がいなくなったのでかなり濃いのですが、濃さだけは保証します。


憧れの父親

最初から見ていきましょう。まず冒頭の3ページを使って、ネギとタカミチの出会いと、ネギの父親に対するタカミチの憧れが描かれます。時系列的には、現在の2〜5年前といったあたりでしょう。(6年前の「雪の日の夜」〜魔法学校卒業までの間。)

(2ページ目)

  タカミチ「彼らは今もぼくの憧れであり‥ 目標さ」

(3ページ目) 

父親であるナギに追いつこうとずっと努力しているネギですが、ナギを目標にしているのはタカミチにとっても同様であったということが初めて描かれます。

(8巻65話)

(具体的に尊敬されている描写は少ないのですが)ナギ英雄的な魔法使いと呼ばれ、その仲間達は多くの魔法使いにとって憧れの存在なのでしょう。タカミチもその例外ではありませんでした。これでタカミチは、ネギが目標とする対象というより、ナギを目標とする者同士の先輩といった感じの側面が強調されたと言えます。(タカミチがラブひなの瀬田さんと違うのはこういう部分ですね。)

余談ですが、この記念写真は20年前に撮影されたもので、中央がナギ(当時15歳)、その右上が木乃香の父である近衛詠春です。一番右端のオジサマキャラが謎で、容貌が似ていることからタカミチの血縁者ではないか? という説が読者の間では有力だったりします。タカミチが「あの人に‥‥」の後で「‥‥いや あの人達に」と言い直したことにはそういった含みもあるかもしれません。

11巻収録分のおさらい

次に、単行本11巻に収録される90〜95話の流れを再確認しておきましょう。


・ 90,91話:
いいんちょと千雨が主役のクラスメイト編

・ 92話:武道会に向けたインターミッション(「サギタ・マギカ」や「瞬動術」などの解説)

・ 93話:まほら武道会の開幕(クラスメイトの棲み分け開始)、小太郎初戦突破

・ 94,95話:楓初戦突破(「縮地法」の解説)、龍宮×古菲戦、高音初戦突破

92,94話では瞬動術縮地法などの設定が事前に小出しにされており、それが今回の勝負の鍵になっています。95話では、ネギが「圧倒的な強さの相手にあきらめない心」を古菲戦から学び取ってもいることも重要です。

また、90,91,93話を通して、クラスメイト達をファンタジーパート日常パートの双方に棲み分けさせていることが面白い、という読み方は93話解説の時に示したことです。ネギの生徒達まほら武道会を観戦するということは、それだけファンタジーパート(ネギの戦い)と強い繋がりを持つことになります。

クラスメイト達の居場所

では、96話時点におけるキャラクター達の居場所をチェックしましょう。

・ 選手控え席(5):

  (6ページ) (7ページ)
  【小太郎+古菲明日菜刹那/カモ+エヴァ

・ 観客席(8):

    (8ページ目)
  【のどかハルナ木乃香夕映/高音+愛衣/千鶴夏美(※ネギ戦が終わり次第撤収)

  (10ページ目)
  【千雨茶々丸

・ 舞台上(2):

   (12ページ目)
  【朝倉さよ

31人中のほぼ半数、15人のクラスメイトが会場内にいることがわかります。(葉加瀬龍宮の3人もいると思いますが、今回は行方不明です。)


キャラクタードラマがネギに収束する!

『魔法先生ネギま!』は、キャラクターを動かすことによってストーリーが成立する「キャラクター漫画」です。主人公のネギを中心にして、個性ある何人ものキャラクター(その大半は31人のヒロイン)全てが、意味のある行動を繰り広げることでドラマに厚みが生まれる仕組み1話から貫かれています。それがネギま!最大の特徴であり、面白さだと言っていいでしょう。

タカミチに立ち向かうネギの姿が描かれる96話では、これまで行動を積み重ねてきたヒロイン達(+サブキャラ)の視線が、一気にネギ一人へと注がれます

古菲はネギの瞬動術を完成させるために最後まで指導に付き合い、小太郎は助言を与えて敵に塩を送り、エヴァは「とにかくぶつかってこい」とハッパをかけます。直接の師匠である古菲エヴァがネギをかまってあげているのは当然のこと。

(楓、刹那、古菲、小太郎の応援。7ページ目)
(※ちなみにこの刹那の台詞、本来の演出意図では「最初の一発を当てれば‥‥」と喋らせるつもりだったのに、写植ミスでこうなったとの裏情報が)

選手控え席におけるこのコマの流れでは、楓一人だけが別コマのアップで特別扱いされていることも見逃せません。楓は、ネギにとって一番最初の師匠的存在だったからです。



(3巻21話)

実は、「ネギがバトル編で落ち込む」→「クラスメイトによって癒される」→「再びバトル編に突入して勝利する」というネギま!の基本パターンが形式として完成したのは、楓のクラスメイト編が最初なのです。

おかげでネギは、どうしようもない時にはクラスメイトに逃げてもいいんだという一種の退路を得たことになります。しかし、退路という余裕を持つことで逆にネギは成長しました。それまでのネギは追いつめられると逃げ出してしまう性格の主人公だったのですが、楓のクラスメイト編を境にして、決して逃げ出さない性格の主人公へと進化させてもらえたのです。

この時の楓は、クラスメイトの代表だったと言えるでしょう。

 (応援の描き分け。8ページ目)

観客席のクラスメイト達。これは一人ずつ、表情と台詞で応援のスタンスを描き分けている細かい演出です。のどか木乃香ネギの強さを無条件に信頼していますが、ハルナはネギの強さをまだ知りません。のどかの嬉しそうな「うん」にはノロケも入ってる感じですが、ネギに微妙な恋心を抱いている夕映は心配そうな顔。

ネギとの付き合いがそんなに深くないはずの夏美までもがスケジュールを押して観戦し、千鶴はのんびり構えてます。それぞれがネギに対してどういう感情を向けているのかが、ちゃんと読み取れる描写です。

(10ページ目)

また解説者席周辺では、茶々丸「あ あの‥」「ネギせんせ‥ネギ選手に勝算はあるのでしょうか?」と、少し私情の入った質問をして、豪徳寺の戦況分析に聞き入っています。

「客寄せのための見せ物だ どーせどっかでボロが出るさ」と自分に言い聞かせている千雨もネギの勝負の行く先が気になるようで、解説を聞き取ろうとなんか必死です。本当に見せ物だと確信しているのなら、気にしなくてもいいはずなのに。

(「こんな異常な大会に出れるハズが‥‥」8ページ目)

千雨は93話以降、魔法バレとツンデレ(笑)を予感させるヒロインとしてここ最近のプッシュが目立つクラスメイトですが、ある意味でネギの戦いを一番意識している観客が彼女かもしれません。千雨もまた、ネギの実力をまだ知らない生徒の一人です。

(8ページ目) (前回95話)

最後に、再び選手控え席。ネギに「が‥‥がんばって」とエールを送る明日菜ですが、タカミチへの想いとの間で揺れています。まぁこの、明日菜を抱きしめる刹那、という図がめっちゃ美味しいのですがそれはまぁ置いといて(笑)、



(7巻62話)

明日菜はネギのパートナー候補として、努力して傷付くネギを一番よく見てきたクラスメイトであり、ゆっくりと強い絆を固めているメインヒロインです。だからこそ生まれる葛藤だったと言えるでしょう。試合中、明日菜がどちらを応援する結果になるのかも今後の見所です。

(8巻67話)

ちなみにこれが、明日菜同様、ネギのトラウマである「雪の日の夜」を知っているクラスメイトの面々です(左からエヴァ、木乃香、古菲、のどか、刹那、夕映、朝倉、茶々丸)。今回のエピソードでネギを応援しているメンツとほぼ一致している点に注目。


メインテーマがネギに収束する!

このようにして、クラスメイト達後押しされるカタチでネギが頑張り、そしてネギが頑張るからこそクラスメイト達も応援する、というパターンがネギま!の基本構造。いわば、クラスメイト達はネギの推進剤なのです。

生徒達の後押しを一身に背負うネギは、小太郎も警戒する強敵、タカミチに挑みます。(ちなみに、試合前のアナウンスで「学園の不良にその名を知らぬ者なき 恐怖の学園広域指導員」「たった一人で幾多の抗争を鎮圧」という肩書きがタカミチに与えられますが、これはタカミチの威厳のハク付けになっていると同時に、巨大学園である麻帆良の世界観を大きく広げている良い演出ですね。)

では、肝腎のバトル内容は(スピード感のあるコマ割りが面白かったのですが)解説をすっとばすとして、ネギの感情の流れだけを追うことにしましょう。

正体不明のタカミチの能力に対して、一度ネギは「様子見して攻略法を探す」という選択を取ろうとします。その時に思い出されるのが、刹那古菲小太郎の助言、そして、師匠エヴァの言葉です。

  エヴァ『貴様少し小利口にまとまり過ぎだぞ』

  『まず流れをつかむことが重要でござるよ』『最初の一発を当てれば‥‥』

  『足元の意識がおろそかになってるアル』『それで一発KOはないハズや』

  エヴァ『とにかくぶつかってこい』

(12ページ目)

この、「貴様少し小利口にまとまり過ぎだ」という台詞の初出は、45話分も過去に遡ります。窮地で踏ん張るネギのためにエヴァが救いに駆けつけるという、修学旅行編最大のクライマックス、読者人気も高い名エピソードです。

(6巻51話「再臨・闇の福音!」)

これはネギま!の、少年漫画としての折り返し地点を象徴する台詞だったと今では言えるでしょう。

当時のエヴァはまだネギの師匠ではありませんでしたが、実は、既に師弟関係に近い繋がりを持っていたことがここから読み取れます。その時の「後先考えず突っ込んでみたらどうだ」という言葉の延長として、今回の「とにかくぶつかってこい」が来るようにも読めます。

そして、ネギがエヴァの言葉を思い出していたこととは別に、師匠のエヴァは一方的にネギの成長を信頼しています。

(「私の思った通り成長しているのだとしたら」11ページ目)

その信頼に応えるかのように、ネギは様子を見るという選択を捨てます。

  ネギ『‥‥そうだ相手はタカミチ 負けてもともと‥‥』

  『失敗したっていいや!! やってみる!!』

結果、いきなり付け焼き刃の瞬動術で突進し、その瞬動術を成功させます。そして、思い切って飛び込んでみたらタカミチの技を封じることにも偶然成功しています。なぜタカミチの技を封じられたのかは、まだ本人も全然理解できていません。しかし、このチャンスを殺さないよう、ネギが必死に粘りつこうとするところで次回に続きます

(エヴァのモノローグ。18ページ目)

このネギの選択を、エヴァは満足そうに正解だと誉めてやります。更に、その正解の理由が語られるのですが、これはエヴァの持論なのでしょうか。

  エヴァ「恐れていては何もできん」

  「あらゆる局面において重要となるのは 不安定な勝算に賭け

  不確定な未来へと自らを投げ込める 自己への信頼・一足の内面的跳躍」

  「つまり『わずかな勇気』だ」

…………なんと、こんなところで「わずかな勇気」というこの作品のキーワードの中身が語られてしまうんですよ! 実はこの「わずかな勇気」という言葉、ネギま!の1話に登場して以来、この96話に至るまでたったの一回しか「おさらい」されていないほど登場頻度の低い言葉です。

 (作品を象徴するキーワードの提示。1巻1話)

(キーワードの「おさらい」はこれっきり。3巻21話)

6/1追記 : 読者の方からいただいたタレコミにより、「わずかな勇気」は9巻の77話でも「おさらい」されていることが分かりました。情報感謝です。)

(9巻77話より)

作品内における初出は「ネギの祖父=魔法学校の校長」の言葉であり、エヴァ個人持論というわけではないのです。

作品のテーマを象徴するキーワードであるにも関わらず、ずーっとスルーされてきた上に、その言葉の真意も謎のままだったのが、この「わずかな勇気」でした。せいぜい明日菜が「勇気を出して告白しよう」と考える程度にしか物語に反映されていません。

それが唐突に、エヴァの口から、

  わずかな勇気=不確定な未来へと自らを投げ込める自己への信頼

であると、この漫画の中で初めて定義されます

更にこのことは、学校生活の経験がないはずのエヴァが、なぜ魔法学校の校長(ネギの祖父)と同じ言葉を教えている(同じ信念を持っている)のか? という疑問も生みます。この疑問によって、この「言葉」が持つ普遍性や値打ちも深まってくるのです。

(3巻25話)(魔法学校校長。1巻1話)

エヴァはいつ、どこで、この「わずかな勇気」という言葉手に入れたのでしょうか? エヴァは魔法学校に通ったこともない魔法界の犯罪者であり、悪の魔法使いです。するとこの言葉は、「いい魔法使い」側も「悪い魔法使い」側も、双方の魔法使いが普遍的に目指している真理であると想像することができます。その場合この言葉は、魔法界における古いことわざ(格言、成句)のようなものなのでしょう。ついでに言えばエヴァは魔法学校の校長よりも年上ですから、それだけ古い言葉だったという可能性もあります。

あるいは、校長の言葉をナギを通じてエヴァが手に入れたという別の可能性もあるかもしれません。もしナギを通じて手に入れた想定した場合、それだけナギの影響力が強かったということですから、エヴァタカミチナギに惹かれていた理由もそれだけ説得力が増すでしょう。漫画としては、こっちの解釈の方が面白いかもしれませんね。

わずかな勇気

しかし、この「わずかな勇気」という概念は、バトル漫画(熱血マンガ)のテーマとしては結構珍しい側面を備えています。王道でありつつ、少し変化球なところもあるのではないでしょうか。

大抵の漫画における「勇気」は、主人公が危険な状況の中に追い込まれ、その最中にピンチを経験して恐怖や不安のボルテージを上げていき、主人公の心構えが最高潮に達した瞬間にその恐怖を乗り越えるというカタチで「勇気」の強さを表現するというものが主流だと思います。作品のテーマも、その瞬間の勇気を説明する方向に向かいがちです。

それが、今回のネギま!の場合はどうでしょう。ネギはタカミチの本当の怖さを知りもしない状況で選択を迫られます。恐怖もナニも、まだ戦いは始まる前です。

しかし、エヴァはネギの突進を「わずかな勇気」だと言って誉めてやります。戦いが始まったばっかりなのに、もうクライマックスみたいなノリの解説シーンです(笑)。ネギま!的には、追い込められた後の勇気より、戦闘前の「わずかな勇気」の方が重要なテーマとして優先して語られています。

この差は興味深いものです。普通の熱血マンガ的な、「危険な状況に追い込まれたシチュエーション」では、大抵、相手の情報も自分の実力も出尽くしており、未来もある程度想像がついてしまうからです。そうなると、主人公の心構えも充分できているでしょう。

でもそれでは、「不確定な未来へと自らを投げ込む」という「わずかな勇気」は表現しにくいんですね。そこそこ想像がつく未来なわけですから。

エヴァは92話でも、今回のエピソードに繋がるいい台詞を喋っています。

(「人生はいつも準備不足の連続だ」92話)

つまり、情報収拾戦闘準備といった、いわゆる「心構え」のできていない状態でも前に進むことを覚えろ、ということがネギま!のメインテーマのひとつであるということがここから読み取れるでしょう。

しかし、こういった「わずかな勇気」の表現をサラッとすっとばしている漫画というのは多いような気がします。主人公が危険な戦いに飛び込む場合、恐怖を根性で無視するか、ムリヤリ巻き込まれるのが普通です。大抵の主人公は気が付いたら戦っていてピンチに追い込まれているというパターンが多いのです(その方がスピーディに盛り上がるから)。

そして戦いがクライマックスに達した時には、既に主人公の心構えは大体済んでいます。決心するまでの展開がタップリ用意されることも多いでしょう。

逆に「心構えのできていない状態でよくわからない未来に飛び込む」ことの「勇気」をメインテーマに据えた漫画というのは珍しいような気がします。(麻雀漫画なんかだとたまにありますが。)

しかし一般人としての読者にとっては、「気が付いたら戦っていてピンチ」というドラマチックなシチュエーション経験する機会自体が少ないということが言えるでしょう。そういうシチュエーションの中にいるということ自体が、とっくに勇気を出していることを前提にしているからです。勇気を出せない人はピンチ自体を経験できません

確かに「気が付いたら戦っていてピンチ」の中で心構えの済んだ勇気が描かれる漫画は読んでいてアツく、主人公にも強く憧れられるのですが、そのまま読者が参考にするにはちょっとしたハードルがあります(参考にできない、というワケじゃありません)。その一方で、「わずかな勇気」が描かれる「不確定な未来へと自らを投げ込む」というシチュエーションは、どんな人間でも共感できる状況だと言えます。

何かを始めたいのだけど、始める気にならない(逃げようかどうか迷っている)、というような状況には誰でも直面したことがあるでしょう。そして、一般の人間が一番勇気を必要としているのは、むしろそんな場面ではないでしょうか? すると、それだけ読者が共感して参考にもしやすいテーマをネギま!は選んでいるのだと言ってもいいかもしれません。


作者、赤松健の人生訓

「負けてもともと」「失敗したっていいや」「恐れていては何もできん」「人生はいつも準備不足の連続だ」「後先考えず突っ込んでみたらどうだ」といった台詞を読むにつれて、どうしても連想してしまうのが作者である赤松先生の日記帳だったりします。

世間的には、ロジカルで計算高く、何事にも慎重な作家だというイメージを持たれているんじゃないかと思うのですが、実際の氏は、結構ノリで実行する「行動派」の人物であると認識しています(私見ですけど)。

行動派の人間であると同時に、一種の臆病さ計画性も兼ね備える性格が、氏をクリエーターとして成功させたのではないでしょうか。それはそのまま、人間としての求心性にも繋がっていると思います。職場の上司としてこれだけ信頼できそうな人もなかなかいません。

ネギま!は従来の作品(AI止まやラブひな)に比べ、主人公(ネギ)に対する作者の自己投影度が低い作品だと言えますが、逆に作品的なテーマに関しては、作者の経験則や人生観さりげなく反映されている方だと感じています。

むしろ、作者のナマの経験から生まれたテーマだからこそ読者も共感できるチカラがあると言ってもいいでしょう。取って付けたような、デタラメな理屈を描いているわけではない、ということですね。

とは言っても、赤松氏の人となりをよく知らない読者の方が多いはずでしょう。そこで、赤松先生の日記帳から、ネギま!のテーマを連想できる部分をいくつか抜粋して紹介してみることにします。これで興味の湧いた人は、原文を探して読んでみてもいいかもしれません。


1997年9月22日

例えば、漫画の新人賞に応募したとしましょうか。

(中略)
  
・・・絶対に、結果を待っていてはいけません。
そして、命がけの代表作を描いてはいけません。
できれば新人賞に応募したことなどは、すぐに忘れた方が良いでしょう。
その余った時間を何に使うかと言うと、もう一つ投稿作を描いて、
別の新人賞に送るのです。
これが、「危険の分散」の基本的な考え方です。

別の作品を描いていれば、前の作品がどうなろうと、希望は前のめりで
保つことが出来ます。どちらにしろ結果はすぐには出ないので、その間に
もう1本パンチを出すのです。

(中略)

この例では、一連の作業が当落結果ではなく練習を兼ねているため、
「いつまでたってもデビューできない」という流れをかなり緩和することが
できます。
ただ描いて待っている人よりも回転が速く、感情の起伏もなだらかなんですね。
あまりプライドを持たず、本気でやらないのがキーポイント。

・結果を楽しみに待っているのは危険です。入選したらラッキー!くらいの
 気分でいきましょう。

・決して、一つの作品を命がけで描いてはいけません。その作品が
 駄目だった場合に、貴方は作家としてあまりに大きい傷を負って
 しまうからです。

2000年7月30日

何か物事を始めるというのは、何らかの反動があるということで、反動を
受けるのが嫌な人は、何も始めてはいけないわけだけど。(すぐヘコんだりするし)
私は昔から何かを始めるタイプなので、反動には強い方ですけど。
弱い人は、いつも「もうやめる。」とか言ってますね。漫画家もサラリーマンも。

2001年4月10日

気付くと綺麗なビルの法政大学を発見。学生でごった返すキャンパスで休憩。

(中略)

・・・大学は良いやね。パワーや夢や反抗心があって。
まあ、今の若い奴らは(映画なんか)撮らないし(漫画も)描かないけどね。
(じゃあ何をするかというと、評論するのだ。作るのはダサいし疲れる。)
それでも、私もパワーを少し分けてもらってきた気がします。

2002年8月12日

漫画は、アニメやゲームや映画と違って個人作業なので、天才的な作家が
出現しやすい環境にあります。(集団作業の中では才能は埋もれやすい)
若い奴らには、もっと積極的に「売り」に出て欲しいものです。
「買い」はほどほどにして。

……プロの漫画家という立場もあって、新人デビューについての教訓が中心ですが、どことなく今回のエピソードを連想しないでしょうか(特にひとつ目とふたつ目)。エヴァがここに書かれている内容の代弁者であるかのようにも見えてきます(気のせい?)。日記で書いてることはかなりクールなんですが、それを漫画に落とし込むと熱血風に読めるというのも面白いですね。

以上、とても長くなりましたが、最後に面白い絵をひとつ。赤松スタジオのアシスタントであるMAX氏が、同人誌で描いてた赤松先生の近況図です(1999年頃のもの)。

今回もオレの作戦ミスだったな! スマン! みんな!」「でもできた!

こういうノリが赤松先生のイメージだったりします(笑)。まさに準備不足の連続。めっちゃナマの経験です。


今週の武術ウンチク

今回出てきた「八極拳の活歩」は、実在する技と全く使い方が異なるただのマンガ技ですから、解説しても特に意味はありません(笑)。実際の活歩は、踏み込んで着地した後にわざと足を滑らせて前進(滑走)し、打撃の射程距離を延ばす技です(不意打ちに使うという点では一緒ですけど)。例によってこれも『拳児』に登場します。


おまけ

今回の本筋とは関係の無い伏線なのですが、朝倉さよの動向にも注目でしょう。

 (さよの手。12ページ目)

もし、超一味さよの存在気付いていないとすれば、朝倉と超一味の裏のかきあい水面下で進行している可能性があります。高いステルス能力を持ったさよは、優秀なスパイとしての活躍が期待できるからです。

(「ま 利用されるだけの私じゃないさ」84話)

このさよの手が映るカットは、朝倉がさよに諜報活動をさせていて、今はその定時報告をさせているという描写かもしれません。こういう重要そうな伏線をさらっと描いて流してしまうあたりもネギま!の怖いところです(笑)。


あとがき

さてさて、今回は「キャラクタードラマの収束」「メインテーマの収束」「作品のテーマと赤松先生」というみっつのお題で“ネギま!で遊ぶ”をお送りしたわけですが、……楽しんでいただけたでしょうか(笑)。ぶっちゃけ「濃すぎる」と感じた人はご安心下さい。次回からはまた通常の運営に戻るでしょうからね。

それではまた、次回はTaichiroさんの記事をお楽しみに。

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お勧めリンク(号外)

赤松健論 : いずみのは、このサイトでもネギま!の記事を書いています。ネギま!で遊ぶの基礎理論ともいえる内容ですので、未読の方はぜひご一読を。コラムの”『魔法先生ネギま!』の読み方”から入って、”ネギま!編”に進むのがお勧めです。

むぎページ : 日記絵に高音・D・グッドマンと古菲。

ハルモニア* : 絵日記は日々更新。Taichiroさんといずみののイチオシ絵描きさんです。

ほかほか弁当: いずみののイチオシ絵描きさんその2。

雑兵の修行場: 応援中の絵描きさんです。私信ですが、そろそろネギま!のアイコンをコンプリートしてください(笑)。






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