*** 注意! 以下には本誌連載分のネタバレがあります ***
企画:Taichiro 原案:いずみの/Taichiro 文:Taichiro/いずみの 監修:いずみの/ 赤松健論
ども、一週間ぶりのご無沙汰です。Taichiroです。帰国して約2週間が過ぎました。最近はのんびり休暇を楽しんでいますよ。 まあ、ご察しのとおりネギま!漬けなわけですが(ぉぃ 時間ができたので、毎週の更新の他にも雑記などを使って アホなことができないか画策しているところですw
ところで先週もすごい反響がありました! 更新後24時間でweb拍手は330件。コメントもトータルで100件以上頂けました。
メールでの詳しい感想等も多く、ホントありがたい限りです。楽しく読ませてもらっているのですが、なかなか返信
しきれないのが大変心苦しいです。。
でもいろいろな視点をもらえるのはやっぱりためになりますね。
二人だけではなかなかチェックしきれない部分までカバーしてもらえるので、ホント視野が広がりますよ。今回も早速、web拍手のネタをいくつか取り入れさせていただきました。
ちなみにウチでは、他のサイトさんの感想も結構参考にして取り入れさせてもらっています。ウチは更新に時間がかかって遅くなるんで、その分有利といえるかもw
そんなスタイルで更新してますから、逆にみなさんもウチに書いてある視点とかはいくらでも参考にして、自分の感想のネタとして使っちゃってください。
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読者様からの反応といえば、先週フィギュメイトを手に入れ損ねたとサイトで嘆いたところ、神のごとき読者様がなんと無料で
5体コンプセットを譲ってくれました!
これは感動しましたよ!! で、あまりに嬉しかったんで、上でも触れた雑記のデビュー記事
として超ドアホな企画を考えてみました(何 週末あたりにアップを目指しているので、こちらもチェックして頂ければw
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前置きが長くなりましたが、それでは本誌の話題に入っていきたいと思います。
* 先週分のフォロー
* 今週のバトルのまとめ
* タカミチの戦闘スタイルとは!?
* さぁ、元ネタを探すぜ!
* 豪殺居合い拳の正体!
前回の記事で「次回で単行本収録話数が一区切りされます。タカミチ戦の決着も、次回で一区切りなんだと予想していいでしょう」と書いたのですが……まだ決着付かなったですねw
赤松先生の日記によると、単行本11巻は90〜99話の10話収録というオチでしたw
というわけで、テーマ的な解説はまた来週送りにするとして、ここでは98話をネギ×タカミチ戦の流れの一部として読んでみたいと思います。
■ 先週分のフォロー
さて、まずはWeb拍手メッセージでいただいた意見を参考にして、前回補足しそこねたポイントを取り上げてみたいと思います。ご意見感謝です!
>刹那の口調が気になりました。明日菜たちと話しているときと話し方が違いますね。 (「〜だ」口調の刹那。97話) おっと、このシーンですね?? 確かに刹那の口調が普段とはまた違った感じになっています。
表情も仕事モード! 最近すっかり丸くなった刹那先生ですが、久しぶりに見せてくれる凛々しい表情もいいもんですな。 で、この「〜だ」口調、これは刹那が龍宮と会話する時の口調なのですが、どうも楓を相手にした時も刹那はこの口調になるみたいですね。さりげなく楓が片目を開けているのもカコイイ。二人共仕事モードに入っているのでしょうか。 とはいうものの、刹那が龍宮に向かって喋ったシーンというのは、本編においてはまだ二回しか無かったりしますw CDドラマやアニメじゃ結構会話してるんですけど……。
(「くだらん」1巻5話) |
(9巻75話) |
それは1巻と9巻。1巻のシーンでは、すぐ隣に楓が座っているのも興味深い演出です。この時点で既に、「刹那,龍宮,楓」の三人組は「裏の世界」の者同士としてお互いに繋がりを持っていた設定があったんじゃないかと想像できるからです。 だからこそ、修学旅行編でネギ達がピンチになった時、楓は龍宮を一緒に誘ったのでしょう。この時までお互いの素性を知らなかった、なんてことは無いハズ。 (6巻45話) ネギま!の見所は「第1話からずっと各キャラの行動に一貫性があること」だとは赤松先生も述べていることですが、その一貫性がよく表れている一場面だと言えます。
■ 今週のバトルのまとめ
続いて本題です。今週のエピソードを簡単にまとめると、、、、 ・
ネギがタカミチに敗北しかける ・
タカミチの挑発+生徒達の応援で復活 ・
起死回生の新技で突撃! 次回に続く ……という流れになると思います。バトル漫画的には、ベタな展開をベタにやって盛り上げてるぜ! という印象を受ける回でした。実は肝腎なテーマは96話で語り終えてしまっているので、その後のバトルはベタ路線を突き進むのみ、といった意気込みも感じます。 さて、タカミチの強化版居合い拳に対して、ネギは逃げ回るのが精一杯。ジリ貧で追い込まれていき、やがて「風障壁」を展開できないスキを狙って「風盾」を打ち抜かれてしまいます。と、ここで「風障壁」と「風盾」の違いについて解説をば。 (風花・風障壁。8巻63話) ご覧の通り、「風花・風障壁」は全身を覆う強力なバリヤーを瞬間的に展開する魔法です。対する「風盾」は弱めの障壁を持続的に張るというもの。「風盾」はダメージによって打ち消されたら、再び魔法をかけ直す必要があります。
実は今まで、ネギが「風盾」で攻撃をまともに防ぎきったことはほとんど無く、「風花・風障壁」に比べて頼りない防御魔法だったことがわかります。 (「風盾が消し飛んだけどっ!!」96話) ここで「風盾」を使っていたネギがノーダメージだったことを考えると、逆にタカミチの居合い拳(ノーマル版)ってそんなに攻撃力が高くないことになりそうですね。小太郎に殴られた時と大違いです。(ネギがエヴァの修業で「風盾」の防御力を上げていたのかもしれませんが。) しかし、強化版居合い拳は小太郎に「当たればそれで終わり」と評されるだけあって、「風盾」を容易に打ち抜きます。「風盾」の上からでも、そのダメージは充分なものでした。 (7ページ目) ではその、タカミチにトドメをさされたかに見えたシーンから順に読んでいきましょう。
朝倉「こ これはひどい ネギ選手 虫の息!!」 朝倉「てゆーか ちょ‥ネギ君大丈夫──!?」 (「あんたそれでも教師!?」8ページ目) 普段は(比較的)クールに振る舞っている朝倉でさえ、審判という立場を忘れて感情的に取り乱してしまうほど、タカミチの攻撃は容赦のないものでした。思わず「ネギ君」と呼んでしまっているところなども、朝倉の私情が完全に入ってしまっています。ネギの生徒である朝倉の、意外な思いやりや甘さを感じさせる一場面です。 朝倉「も もう先生の勝ちでいいよ ホラ」 タカミチ「あ オイ」 朝倉「高畑選手の勝利───ッ!!」 タカミチ「‥‥ネギ君 ‥‥これで終わりかい? ネギ君」 (9ページ目) 朝倉がネギに同情して試合を勝手に終わらせようとしたのに対し、タカミチは全く意に介さず「男同士の戦い」を貫こうとしています。タカミチにとって、ネギが傷付く姿は「男同士の戦いならこのくらいは当然」のレベルなのでしょう。 この朝倉の「ネギに対する甘さ」と、タカミチの「ネギに対する非情さ」が対比されることによって、価値観の違いの深みが出ているシーンです。 それにしてもこの表情とか、朝倉に対する「あ オイ」とか、タカミチって「女のキモチの世界とかどーでもいい」男なんでしょうなw 明日菜の恋心に対してあんなに鈍感なのもさもありなん、という感じです。 その後、タカミチの挑発を受けてネギが父親の姿を思い出し、生徒達からの応援を注がれることによって、ネギは根性で復活します。
直接声援を送っているのが、明日菜、のどか、古菲、刹那の四人(+楓?)、陰ながら応援しているのが龍宮と千雨。96話の試合前では応援していなかった龍宮、そして千雨までもが参加しているのが大事なポイント。 ここは各キャラの心境を想像しながら読むと面白そうですよね! さすがに書ききれないんで自分らの解釈は割愛しますが、ここは読者が色々想像して楽しめる場面だと思います。
(7巻62話)
ただ、明日菜の心理描写についてだけはちょっと語らせてくださいw 元々「あんたのこと守らせてよ」と言って、ネギが大ケガすることを恐れていたのが明日菜というヒロインでした。同時に「どうせやめろって言ってもあきらめないでしょ?」と言ってネギの無茶さを認めてもいます。 そんな彼女が、今まさに大ケガしているネギに向かって「立ちなさいよ!!」と言って更に危険な戦いへと向かわてしまうには、少なくない葛藤があったのではないでしょうか? (10ページ目) できることなら自分が側に駆け寄って助けてやりたい、と心の中で念じていたかもしれません。しかし今は一対一の戦いの最中。明日菜が、そんな葛藤を振り切った上での結論が「立ちなさいよ!!」だとすると、この涙のワケも理解できるような気がします。 更に言うと、この葛藤時の明日菜の中では「高畑先生とネギのどっちを応援するか」なんていう悩みは既にどっかにいっちゃってるのも見所だと思います。 ちなみに千雨の心理描写については明日菜以上に長くなりそうなので、やっぱり端折りますw 誰か代わりに語ってください! さぁ、そしてネギの、生徒達の声援を背負った根性の反撃が始まります! (特殊術式「夜に咲く花」11ページ目) 前回「打つ手がない!」と言っておきながら、しっかり奥の手を隠し持っていたりするのは師匠の古菲そっくりですw このネギの奥の手はタカミチに「実戦向きじゃない」と評され、文字通り一蹴されます。九矢をタメながらの連携は格闘技の集中力が欠けるのか、肝腎の一撃を入れにくくなるのかもしれません。 しかし、この時のネギにはまだ勝算があったようです。あとはそれを実行に移すだけ。水中にリングアウトした時間を利用して、更に今度は「雷の九矢」をタメていきます。 しかし、この時に豪徳寺が「子供先生のうしろの観客が巻き添えを恐れて左右に割れていきます」と解説してますけど……それってネギ先生? タカミチの攻撃を牽制するために観客を時間稼ぎに利用してませんか?w クレバーというか、割と手段を選ばないネギ先生に惚れてしまいそうですよ! その後「最後の勝負だ!!」と挑発して正面対決に持ち込み、タカミチの退路を無くす話術もなかなかの策士っぷりです。(でも、タカミチがこの勝負を受けたのは、年齢差のハンデとして妥当だと考えたセンもありそうです。単に力比べをしたかっただけ、ってのが正解でしょうけど。) (15,16ページ目) ネギ『──そうだ 魔法の射手が拳に乗せて撃つことが可能なら‥‥』 ネギ『全身に乗せて撃つことも可能なハズ!』
……この「○○が可能なら」「●●も可能なハズ!」という、過程をスッ飛ばした論法はバカな勢いがあっていいですね。全然説明になってないけどできそうな気がするw ここから更に、
瞬動術 + 魔法の射手・雷の九矢 + 風花・風障壁 = 新必殺技
という、「とりあえず使える技を全部足したら強い技になるにちがいない!」という発想の新技もバカで頼もしい! これだけ多くの体術と魔法を、同時に駆使できるネギの才気も凄まじいものです。今回はただの体当たりですが、ここから更に修業を積めば、
瞬動術 + 魔法の射手 + 風花・風障壁 +
中国拳法
というオリジナル必殺技が完成する可能性もありそうでワクワクします。 さて、この新技でタカミチの必殺技(「豪殺居合い拳」というらしい。「デスメガネ」といい、ネーミングに恵まれない人だなあw)を完全突破し、ネギ勝利なるか? という所で次回に続きます。 タカミチには「上手い!!」などと言って相手を観察する余裕が残っているようですので、ネギにとってはまだまだ安心のできない展開です。でも来週は休載wwww
(「術式封印‥!!」12ページ目) ところで、次回への伏線として、ひとつだけ気になるのがこの「術式封印」というネギの無詠唱呪文。これが特殊術式「夜に咲く花」と関係してくる呪文であるのは間違いないでしょう。直後にタカミチの蹴りを食らっていますが、詠唱自体はちゃんと完成しているようですし。 (6巻49話) もしこれが、修学旅行編のラストバトルでネギが用いた「遅延呪文(ディレイ・スペル)」と同系統の呪文であるなら、ネギは「光の九矢」の発動を実は遅延させている?ことになりそうです。 「夜に咲く花」というネーミングも「開花=発動を遅らせる」イメージを連想させますし、「リミット30」という数字は、修学旅行時のネギの遅延限界が「20秒」だったことを思い出させます。 だとしたら、まさに今回のネギは「自分が使える持ち技を徹底的に総動員した」攻撃を仕掛けていることになるでしょう。ネギの攻撃は無事開花するでしょうか?
■ タカミチの戦闘スタイルとは? そのネギを迎え撃つ、タカミチの戦闘スタイルをそろそろ整理してみたいと思います。ちょっと深く読み込んだ本格分析になっちゃったので、ここは読み飛ばして次のコーナーに進んでもオッケーですw 今回判明した要素として、「居合い拳の初速を得るのに1,2mの距離が必要」という発見があります。近距離で技を封じられる理由は、これで説明がつきました。 また最大の注目点は、彼が無詠唱「戦いの歌」(自分の肉体への魔力供給)以外の魔法を一切使わずに戦っている、という点です。豪殺居合い拳を撃つ場合でも、魔法を使っている様子はありません。
「魔法使いとしては落ちこぼれ」と自称するタカミチですが、彼は「戦いの歌」の効率化だけに特化した、魔力を格闘のみに用いる魔法拳士──いや、魔法すら滅多に使ってないわけですから、もっと単純に「魔力拳士」と呼んでいい存在なのかもしれません。 それは逆に言えば、「肉体を強化するしか能がない」「強力な攻撃魔法を覚えていない」ということかもしれません。(詠唱が可能な条件なら、使える魔法も増えると思いますが。) (96話) 楓「高畑殿はおそらく魔力によって達人でも見切れぬ極限の速度まで拳速を加速しているでござる」(97話) だから居合い拳による攻撃も、猛スピードのパンチを繰り出すまでが魔力によるものであり、その後の拳圧は普通の物理現象?で生まれるダメージなのでしょう。そのためか、一撃あたりにそれほど大した破壊力も無いように見えます。
次に「豪殺居合い拳」についてです。これの特徴は「魔力」と「気」を合成しているという点と、ただの拳圧ではなく明らかにエネルギーのようなものを撃ち出しているという点です。
(左腕に「魔力」、右腕に「気」。97話) (ところで、98話のタカミチは両手をポケットに入れっぱなしで戦ってました。わざわざ両手を出して合成したのは、ネギに分かりやすく説明してあげるためだったのかな? あるいは、最初に一度「合成」してしまえば、後は両手を合わせる必要が無くなるのかもしれません。)
「魔力」と「気」を、なぜ合成する必要があったのでしょうか? その理由はおそらく、「魔力」と「気」の性質の違いにあると思われます。
(これは「気弾」8巻70話) |
(こっちは「遠当て」94話) |
気のエネルギーは、気弾や遠当てのように外に放出できる便利な力であるのに対し、魔力のエネルギーはそうでもないらしく、そのまま外に向かって撃つ、という描写が見当たりません。「魔力弾」みたいなのは撃てないのでしょうか? (最強モード時のエヴァやヘルマンはそれっぽいことをやっていますが、彼らは高レベルの魔族なので例外かも。) また、「戦いの歌」の効果は「障壁による身体の保護」および「筋肉や神経の向上」のみである、というようなことが単行本の解説コーナーの中で説明されています(8巻138p)。それを裏付ける説明も5巻にありました。 (5巻39話) 描写は同じなのですが、「気」は身の周りに乗せて戦い、「魔力」は身体能力自体を向上させて戦う、というニュアンスの違いがあると思います。 つまり、魔力のエネルギーを「戦いの歌」や「魔力供給」で利用した場合、身体能力の向上がメインとなり、そのエネルギーを飛び道具として外に放出するには、「戦いの歌」とは異なる種類の攻撃魔法が別途必要なのでは? という仮説を立てることもできるのです。 この仮説を整理してみると、こうなります。
・ 気 ・・・ エネルギーを身に纏う、エネルギーを放出できる
・
魔力 ・・・ 障壁で保護する、身体能力を向上させる、エネルギーは放出できない
すると、いわゆる「魔力パンチ」と呼ばれる攻撃は「硬い障壁に覆われた拳」を使って、「凄い力とスピードで殴る」技なのでしょう。
「戦いの歌」オンリーの肉弾戦は、魔力のエネルギーを「身体能力の向上」という遠回しな使い方でダメージに変換していることになりますから、いくら強化しても攻撃魔法のダメージを越えられないのではないでしょうか。 現に、小太郎はネギの「魔法の射手一矢分」だけで「魔力パンチ一発分」並の破壊力があると見抜いています。魔法の射手を三本集束させただけでも、魔力パンチを越えるダメージが得られるようです。 なのにタカミチは強力な攻撃魔法を覚えていないように見えます。それでは戦士として決め手に欠けるでしょう。 だとすると、タカミチが「魔力」と「気」を合成する理由も想像がつきます。そう、「魔力」のエネルギーを「気」の中に混ぜることによって、魔力を気と同じように利用することを狙っているのではないでしょうか? 「気」の「外に放出できる」という性質を利用し、そのルートを媒介にして「魔力」のエネルギーを飛び道具にしてしまうわけです。よって、「豪殺居合い拳」の原理というのは、 気弾の中に魔力を注ぎ込んだ“魔力気弾” なのではないか? と考えられます。そうして、魔力のエネルギーを(呪文詠唱抜きで)強力な攻撃魔法並のダメージに変換し、更に気のエネルギーや居合い拳の拳圧をも上乗せしているのでしょう。ならば、あの大砲並みの破壊も納得できるというものです。 前回の更新では、「なんだかよくわからんが強そう」という説明の無い技として解説したタカミチの居合い拳ですが、説明してなかっただけで、意外と理屈の裏付けもそれなりにある技なのかもしれませんね。 まぁ、別に説明が必要な技じゃないですし、この仮説も深読みしてみただけなんですけどw
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さぁ、元ネタを探すぜ!
真面目な感じの分析が長くなってしまいましたが、最後に、再びweb拍手メッセージから「居合い拳絡みの小ネタ」を拾っておしまい、とさせていただきます。 漫画の楽しみ方のひとつとして「元ネタ探し」というのがありますが、今回はそのネタの投稿が特に多かったのが特徴でしたw
>うはー、「バキ」じゃなくて「俺はジュウベイ」の方がくるとはwww>居合拳
そう、居合拳の元ネタは『バキ』ではなく、『学園帝国
俺はジュウベイ!』なんですよ! 今回は『バキ』が元ネタだという投稿をたくさんいただきましたが、ホントの元ネタは「ジュウベイ」の方だったりします。
掲載誌も『拳児』と同じ少年サンデーですから、豪徳寺薫も読んでたハズ! いや、これは妄想ですけどw とはいっても10年以上も昔の漫画なので、ほとんどの人は知らないか忘れているんではないでしょうか。というか、Taichiro自身もいずみのさんに教えられるまでちっとも知りませんでしたw というわけでこの記事では、その証拠物件をチェックしていきます! (「真田流居合拳!!!」) これが問題の「真田流居合拳」。出す度にわざわざ技名を叫ぶのがアツい! 一方、タカミチはいい歳した大人なので叫んでくれませんね。(残念。。。。) そして、タカミチの居合い拳が「真田流居合拳」をモデルにしていることがはっきりと判明するのは、描写とかではなく効果音だったりします。(描写的には、真田流は音速の連打によって「音波の壁」を周囲に作る技であって、拳圧を飛ばすタカミチとはちょっと違います。)
(キュキュキュ)
(「キュン」96話) |
(「キュキュン」97話) |
両方とも「キュ」という擬音で高速感を表現していることがお分かりいただけたでしょうか。 ちなみに真田流居合拳が「キュキュキュ」という音を出すシーンは全体からすると少ない(「シュシュシュ」とか「ボボボ」の方が多い)ので、元ネタをはっきりさせるためにワザワザ共通点を作った演出、という気もします。(深読みしすぎ?w) そんな『学園帝国 俺はジュウベイ!』は、お約束通り絶版ですw 今回は資料用として、いずみのさんが古本屋を巡って手に入れてくれましたw
■ 豪殺居合い拳の正体!
(『ダイの大冒険』より、「メドローア」) 「居合い拳の元ネタはバキ」の次に多かったのが、「魔力と気の合成はメドローアを連想しました」というご意見でした。これについても検討してみましょう。
(左腕に「魔力」、右腕に「気」。97話)
以上がタカミチの「豪殺居合い拳」の説明です(説明になってませんが……)。続いて、以下が「メドローア」の説明です。
この「プラスとマイナスのエネルギーをスパークさせる」という説明自体が『ウルトラマン』のスペシウム光線の原理とそっくりそのままなんですが、まぁ、それは置いておくとして。 さて、『ダイの大冒険』読者からしますと、気になる点がひとつあります。あちらの世界には「魔法力」と「闘気(オーラ)」という、ネギま!世界における「魔力」と「気」に相当する概念がちゃんと存在しているという点です。 また、先程の分析が正しければ、「豪殺居合い拳」の魔力と気は混ぜられただけでスパークはしてないことになるでしょう。 つまり、「魔法力と闘気を合成させた技」でなければ、「豪殺居合い拳」の元ネタであるとは言いきれないのではないでしょうか? 例えば「魔法剣・火炎大地斬」や「ギガストラッシュ」、あるいは「閃華裂光拳」のように。 しかしこれらの技は、単に「剣(拳)に呪文を乗せた」攻撃なので「(魔法を使わずに)合成させた」というにはちょっと弱い気がします。ネギの雷華崩拳と火炎大地斬は近いと言えますが……。竜闘気を放つ「竜闘気砲呪文(ドルオーラ)」も、「魔法」を使っている時点で候補から外れるでしょう。
そこで、調査陣(?)は、ある一つの技に辿り着きました!
大魔王バーンが持つ「光魔の杖」は、魔法力を打撃力に変える武器とされています。ネギま!世界の「魔力パンチ」と原理的にはよく似ています。 そして、その「光魔の杖」を用いたバーンの必殺技として「カラミティ・ウォール」というものがありました。その説明には……、
「…衝撃波の光壁…! 上方に噴出しながら高速前進! その正体はきわめて闘気に近い衝撃エネルギー!」
「その正体はきわめて闘気に近い衝撃エネルギー!」
「きわめて闘気に近いエネルギー!」
「魔法を使わない」「魔法力と闘気」による必殺技……。ここから導き出せる答えは一つしか無いでしょう。
結論:
「豪殺居合い拳」の元ネタは「カラミティ・ウォール」だった
・
・ ・ ・
■ あとがき
…………。最後の剛腕なオチの印象が強すぎて、今回書いた内容を全部忘れ去られても困るのでw、ちょっと記事としてのおさらいしときますねw
・
刹那、龍宮、楓の三人組は1巻の頃から繋がっていた! ・
風障壁と風盾の違いは? ・
朝倉とタカミチの価値観の対比 ・
明日菜の心境を想像してみる ・
ネギが新必殺技と遅延呪文で、持ち技を総動員! ・
タカミチの戦闘スタイルは「魔法を使わない」のが特徴 ・
「魔力」と「気」の違いは? ・
魔力と気を合成する理由は「魔力で気弾を撃つ」ため ・
居合い拳=真田流居合拳 ・
豪殺居合い拳=カラミティ・ウォール
……今回も長くなってスミマセンw
このページの目次へ
■ 今日の捕捉!
* BRAINSTORMさんのハピ☆マテライブレポが必見! それにしても、シスプリサイトのネギま!サイト化もホンキで進んできましたねw
* これが上記のライブの様子が入ってるフラッシュ。熱すぎ!つうか行きたかった。。。
* ハピ☆マテ発売日の模様に関しては、アキバBlogさんのこの記事が詳しいですね。
* うぱーのお茶会:
『ハピマテ購入に出遅れてゲットできなかった場合には』
* 大変だ!ゆえゆえが土管に(ry
* ファミ通PS2ネギゲ紹介記事の夏美のスクリーンショットが切なすぎて泣ける(;´Д`) テラワロイましたよw まだ読んでない方はぜひチェックしてみてくださいw ちなみに電撃PSの千鶴ウインナーもどうしようもなくバカ過ぎて、発売日が待ちきれなくなりました(ぇ
* イレギュラーエレクトロンラジオ: ネギま!のお題もあるので聴いてみようかなと思っています。放送時間は6月17日金曜日PM23:00〜AM04:00を予定とのこと。
* 最強のネギま系blog あやか派blog: 『ネギま!』麻帆良祭編の謎の真相に迫る(妄想する) 前編
■ お勧めリンク
* 赤松健論 : 共著者であるいずみのさんによる、赤松作品考察サイトです。ネギま!で遊ぶの原典になっているようなサイトなんで、未読の方はぜひご一読を。
* 〜図書館島の休日〜: 魔法先生ネギま!オンリー同人誌即売会の公式サイトです。開催日は2005年11月20日(日)。
* ハルモニア* : 相変わらずのイチオシCGサイト。お気に入りに入れてこまめにチェックすると吉w
* A wild tulip : ミズタマさんのCGサイトです。イラストギャラリーだけでなく、ネギま!感想ページの各イラストや、web拍手イラストなども必見! とても綺麗なCGを描かれています。
* バーチャルネット図書委員のどか15歳 : ネギま!で遊ぶは「のどか15歳」さんを応援していますw
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